啓発舎

マジすか? マジすよ

2008-01-01から1年間の記事一覧

雨の京都

朝から京都。 出町ふたばで豆餅その他を買い込み、鴨川が賀茂川になったあたりのベンチで、一人で花見。ビール。 たまに通るジョギングおじさん以外、人っ子一人なし。 対岸の桜は、もやもやして綿菓子みたい。 上を見上げると、花が屋根のよう。 川面は朝か…

花見強行軍

窓の外に広がる竹薮の葉がすっかり黄色くなり、陽光の中でまぶしく光っている。竹の秋。 コーヒーが、脳みそがとろけるように、うまい。安売りで買った粉をドリップしているだけなのだが。気候のせいか。 今日は、完全にオフ。 きのうは、強行軍。 宇治川。 …

糸桜と逢瀬

京都御苑は近衛の糸桜と逢って来ました。 今出川の駅をあがったあたりから、気分が妖しくなった。 1年ぶりに大事な人と再会する、そういう気分。 1年ぶりの糸桜様は、去年とかわらず、別嬪さんでした。 2時間いました。 樹の下から上を見上げると、豪奢な…

そうだ、加藤周一氏とオシム氏が瓜二つであることが原因なのだ。 積年の胸のつかえがおりた。なんで、もっと早く気づかなかったのか。 唐突だが、以下、説明する。 オシムをはじめてテレビで見たとき、刹那、この人はどこかで会ったことがある、というデジャ…

近衛の糸桜

近衛の糸桜八分咲きの報に接し、居ても立ってもいられなくなった。西行の気持ちがわかる。 吉野山木ぬれの桜を見し日より心は身にもそわずなりにき だったか、うろ覚えだが。 あした休んでやろうか。 あの、ローマのチボリ宮殿でみた、裏からみる噴水のよう…

昨日、寝しなに書棚から、まったく何気なく草枕をとりだしたら、途中でやめられなくなって、読了してしまった。こんな本だったのか。年はとるものだ。最近、なにかというとこのセリフだが。◆がらにもなく、十七文字の道に踏み込もうとしているのだが、その当…

日永にて

今月は2日の日曜日に東京から戻って以来、週末どこへも出かけず篭城状態だ。 今年の冬は、気象庁によると平年並みとのことだが、このところの暖冬になれているせいか、寒く感じられた。 そのわりには、結構まめに京都あたりに出かけて、そういえば、よく夕…

彼岸三句

昼過ぎにやっと体を起こす。地球の引力は過酷だ。◆ハーゲンダッツのカシス&オレンジを口に含む。生きいててよかった級のおいしさ。 カシスがきりっと効いているので、普通、酸味とか清涼感を受け持つオレンジが「まったり」の役回り。この両者の調和が絶妙…

芸術新潮

おそまきながら、芸術新潮を立ち読みした。 楽家の当代がでずっぱり。結論 何言ってるかわからん。支離滅裂。 待庵は当方も見た。凄い体験だった。 見解を異にするのはしょうがないとしても、まともに五感でものを感受する人間だったら、あの屁理屈はでない…

3万ヒット

なんだかんだで3万ヒットになった。苦節2年弱。 もうしばらくかかると思っていたのだが、昨日のショーケンが思いのほか来訪者を集めたようだ。 時事ネタの固有名詞をちりばめるととりあえずヒット数は増える、というのは、ブログをやっている人は誰でも持…

◆週刊文春を立ち読みしていたら、ショーケンが本を書いたという。例によって、その要約だけで記事一本を仕上げていて、取材力はますます末期的だが、今回、それはどうでもいい。 萩原健一氏には一目おく。好き嫌いでいわれると、ちょっと回答に迷うが。 ご多…

名古屋国際女子マラソン

名古屋国際女子マラソン。 30キロすぎまで6人ぐらいでダンゴ状態だったが、その6人が走っている映像が、なんとも美しかった。 折々、有力選手のインタヴューを流していたが、みなさん、しっかりしていましたね。以下、例によって。 ・優勝した中村さんは…

第一作

隣りの敷地に大ぶりの梅の木があって、毎晩当方をなぐさめてくれる。 夜の梅といえば虎屋だが、実物の夜の梅は、なまめかしく、官能的だ。今日、無聊のまま、一枝手折り、コップに投げ入れてみた。昼寝から覚めると、どことなく梅の香が。 梅の声 かそけく聞…

グリコの看板受賞、に触発されて

適当にニュースを検索していたら、以下の記事に目がとまり、ある感慨を覚えたので、書く。 以下、少しだけ記事を引用。 「大阪広告協会は6日、第51回協会賞に江崎グリコの江崎勝久社長を選んだ。江崎グリコが、大阪・道頓堀に掲げた「ランナー」のネオン…

湖西の山並み

15時13分東京発の、のぞみ700系で帰る。青い色の座席は新しく、いいかんじ。 関ケ原を過ぎて米原に差し掛かるあたりから、遠く湖西のたおやかな山並みが見晴らせるようになる。山並みの上には、雲が低くたなびく。冬の、黄金色の黄昏。 中空は、透き…

津田沼にて

28日 大徳寺月釜。 ずいほういんと大慈院。 瓢樹で昼。 個室に案内される。向かいに品のよい坪庭がある。ここでかれこれ2時間近く、たいへん質の高い時間を過ごさせていただいた。 蹲にしたたる水。かすかにゆらぐ簾。たまに小鳥が舞い降りてそこらをついば…

08.2.27土曜日から数えて休みも今日で5日目になる。 篭城。 10時ごろやっと床を離れ、ありあわせのもので黒ビールを飲み、郵便をのぞきにいく。 サンダルを突っかけて、エレベーターに乗る。 先客がいる。乳母車を引いた若いお母さん。 4階から1…

東福寺 他

前後するが、24日の日曜日、東福寺に行った。この前来たのが去年の2月3日節分のときだから、1年ぶり。 ここに来るといつも伽藍という言葉が浮かぶ。 降りしきる雪の中、渡月橋を遠望する。 雪舟寺、ふんだ院。 泉湧寺。ここの参道はいいですね。

金剛定期能

雪の日曜日、金剛能楽堂で金剛定期能をみる。番組は、以下。◆仕舞 敦 盛 嶋粼暢久 源氏供養クセ 種田道一 車 僧 豊嶋幸洋 ◆能 浮 舟 シテ/豊嶋三千春(急病のため他の方が代わってつとめる) ワキ/村山 弘 間 /松本 薫 笛 /左鴻泰弘 小鼓/竹村英雄 大鼓/河…

東洋経済に触発されて

東洋経済 08年2月23日号 の記事 「ばあちゃん農業」地帯 西日本一の棚田が滅びる を読んでいたら、体の中から暖かいものがこみ上げて、少し動揺した。 経済誌らしく、「特集/「食」の戦争」という特集記事のひとつで日本の農村の疲弊の事例として書か…

高桐院の紅葉

去年のことだが、11月28日、大徳寺の月釜に行った。興臨院と玉林院におよばれする。 茶会自体には特筆すべきことはない。むしろ、少し片付かない気持ちが残り、玉林院からの帰途、お隣りの高桐院をのぞいてみたのだった。 そこで、美の不意打ちにあった…

雪の金閣

10日の日曜日、京都に、雪の金閣を見に行ってきた。 美しかった。 雪の日、金閣をみるのは、おととしの12月15日以来、二度目。 そのときは、修学院離宮に行ったついでに立ち寄ったのだったが、心動かされました。 二度目ではあるけれど、美しいものは…

雪 雑感

雪に降り込められた一日。 一人雪を見ていると、体も心も冷えて、しんしんとしてくる。 冷え寂び、という言葉が浮かぶ。 心敬の境地には及ばないだろうけれど。 遠く、欅の大木が神社の鳥居の奥に何本かあるのだが、その天を射すような梢に雪がまとい、厳し…

ひま噺。◆餃子がなんだか全国的に脚光を浴びているが、活字メディアでの「ギョーザ」という表記に、なんとなく、その、お茶目な印象をもつのは当方の不真面目さか。漢字で書くほうがいいと思う。どうでもいいが。◆ヒラリーの、演説の合間にみせる、そこらを…

風邪気味

風邪にやられて竹薮の寓居に篭城状態。 自制が弱くなり、妄想が次々に湧く。 このところ、なんだか深堀りするような想念が飛び出すことが多く、なかなかブログに書けない。 自分をとりまく大きな流れの方向について、示唆するような事象がぽつんぽつんと起き…

京都でお能 鞍馬天狗 他 

京都観世蛍雪会に行ってきました。 番組は、以下。◆観世流能『高砂』 シテ:宮本茂樹 ツレ:松野浩行 ワキ:原大 ワキツレ:小林努・有松遼一 アイ:山口耕道 笛:相原一彦 小鼓:吉阪一郎 大鼓:谷口有辞 太鼓:前川光範 地頭:大江又三郎 ◆大蔵流狂言『土…

京都観世会一月例会

京都観世会一月例会番組は、以下。◆観世流『翁』 翁:林喜右衛門 三番三:茂山正邦 千歳:松野浩行 面箱:茂山宗彦 ◆観世流能『弓八幡』 シテ:井上裕久 ツレ:橋本光史 ワキ:村山弘 ワキツレ:小林努・浅井康司 アイ:網谷正美 笛:杉市和 小鼓:吉阪一郎…

三連休

雨上がりの空気の匂い。これよりよりすがすがしい香りは思いつかない。蘭奢待(嗅いだことないが)もこれには及ばないだろう。 窓からのぞむ冬枯れの木立の、なんと華やかなこと。 きょうが、当方にとってお正月、あけましておめでとうございます。 豊かな心持…

新年を迎えて

2008年最初の書き込み。07年の年末は、たいへんだったよ。 22日から25日まで、東京。 22日、朝6時台ののぞみで東京へ。川口で打ち合わせ、荻窪で打ち合わせ(2件)、荻窪ルミネ。そのまま千葉方面へ。 23日、終日オフ。寿司。 24日、東京へ…