啓発舎

マジすか? マジすよ

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

人は声だ。

大晦日。 これから新幹線で東京に帰る。時間ができ、朝からテレビ。 渡哲也が、ドラマの宣伝で、でていた。 品格。いい男。 大河ドラマの信長役のときにも感じたが、存在に気品あり。 石原軍団に漂う男の色気、ホモっ気を既に超越した、蒸留水のような気品。…

それにしてもナンシー関はすごい。 書庫整理で、段ボール箱毎にざっくり分類し直した。 「遊びの本」で段ボール1箱になったが、ナンシー関先生の本が10冊近くあったのには我ながら驚いた。 銀座旭屋の表紙が多い。 新橋に勤めていたころ、仕事が終わると…

アナーキー三羽烏

年に何回か、アラーキー、じゃねえ、アナーキーな気分がしばらく続くことがある。続く、というところが、急所だ。 なんだかやけっぱちになるが、かといって、当方この国の片隅でひっそり身過ぎ世過ぎする小市民、道頓堀から飛び込んだり、寺町の八百屋で買っ…

書名 深代惇郎エッセイ集 著者 深代惇郎 出版社 朝日新聞社書庫整理をしていて、掃除そっちのけで読みふけってしまった。 著者は、かつて朝日新聞で天声人語を担当していた方。73年から3年ぐらいか。当方生意気盛りの頃。ファンだった。 風通しの良さ、は…

平穏な午後

冬は、すきだ。晩秋がいいのは、これから、峻厳な季節が訪れる、という兆しをはらんでいるところにもある。朝、窓を開けると、竹薮のかすかなそよぎ、鳥の声、そして、冬の朝の、清冽な匂いが、部屋に流れ込む。 ほっとするひと時。このまま時間が無限に過ぎ…

ダニエル・ハーディング

ハーディング ブラヴォー! 当方!←このマークはあまり使わないのだが、今回は特別。 きのうのNHK。 ブラ2。 文句なく最高。 当方、学生オケで、この曲本番8回やりました。 初めて出会った。この曲について、とことん同感できる演奏に。 クライバーを凌駕…

京都でトホホ

京都に、お能を観にいったら、完売、と、門前払い。 朝7時半に起きて、電車乗り継いでやってきたのに。 「当日券がある、とちらしには書いてありましたが」 「その分も売り切れなんです」 「遠くからきたんです、なんとかなりませんか」 「どなたかのお弟子…

初冬の修学院離宮

修学院離宮と桂離宮に行って来ました。 修学院は、ところどころ紅葉の名残りがあり、小春日和のうららかな陽射しに映えて、閑雅な風情です。 この凛とした空気は、その場にいないとわかりません。峻厳というのとも違う、遊びのお庭ではあるのだけれども、洗…

アニメベスト3+1

道を歩いていると、突然なにやら口ずさんでいる自分に気づく、という経験がありませんか。歌が頭にうかぶということではなく、もっとダイレクトに、声に出してしまう、という経験が。 ないか。 実は、当方、よく、それがあり、たまに、まわりの人から怪訝な顔…

書庫整理

本を探していたら、いつの間にか書庫整理をはじめてしまい、処分候補が段ボール6箱分になった。週末、業者に取りに来てもらう。いつかやろうやろうと思っていたことを、はずみで、やってしまった。快挙。自画自賛。 酔っ払うと本を買う癖があり、ずいぶん、…

受けない話

自分が実際にその場に居合わせ、死ぬかと思うほど受けたエピソードが、案外周りにはピンとこない、ということがある。 幾多の飲み会でこれから紹介する話をするのだが、悉く、「それで」という反応をされる。 登場人物のキャラとか、その時の場の空気とか、…

雅楽のかそけき響き

美しいものにふれたとき、誰かと共有したい、語り合いたいと思う。そういう時、脳裡にうかぶ何人かの大事な人がいる。長年兄事する、そういう数少ない私の知己の一人の方から、割合長文のメールが届いた。 雅楽界の重鎮にして随筆の名手のその方が、最近専門…

書名 ユング自伝 著者 C・G・ユング 出版社 みすず書房 この本については、東西のあらゆる識者があらゆる角度から言及しており、当方のしゃしゃりでる隙間などほとんどない。 ただ、当方渉猟した限り、きちんと論じられたものにお目にかかったことがない、今…

小笠原の巨人入団を祝して

さっき、小笠原選手が髭を剃って巨人への入団に臨んだ、とのニュースを見た。 おー、久々のデジャヴ。 この景色は、いつか見たぞ。と、突然、私の脳裡にあるエピソードが甦った。 さよう、それは今を去ること20年前、ぐらいか、のことじゃった。 その昔、…

龍安寺 鹿王院

嵐山から龍安寺へ、今年最後の紅葉を朝9時の嵐山は、ぼんやり霞がかかって、眠そうです。辺りもまだ閑散としています。まっしぐらに宝筐院へ。そこから逆コースで、二尊院から再び嵐山へ。久しぶりの京福嵐山の周辺は、女子高校生的悪趣味が極まっていて、…