10日の日曜日、京都に、雪の金閣を見に行ってきた。
美しかった。
雪の日、金閣をみるのは、おととしの12月15日以来、二度目。
そのときは、修学院離宮に行ったついでに立ち寄ったのだったが、心動かされました。
二度目ではあるけれど、美しいものは美しい。
雪の白、空の白の中で、金が冷たく冴える。
荘厳の気を感じます。
朝一番9時すぎに駆けつけたはいいが、その後予定がない。
さて、この後どうしたものか、近くにどこかないか、西源院の湯豆腐もいいが、今日の金閣を見た後龍安寺は少し重いなあ、大徳寺の精進料理もなんだし。
紫野和久傳はどうか。おととしの秋、ここで食べた松茸は見事だった。
で、だめでもともと、と?したところ、1時半なら席を用意できると。
鴨川散策で時間をつぶす。
北山、比叡山を遠く臨み、冬枯れの半木の道を歩く。
流れには、鴨、白鷺。
京都は、水だ、とつくづく思う。
水の清冽な、気。
和久傳で二年ぶりの典座料理。
動物由来のものはだしにも使わない、と。かつおだしもなしです。
苦味、渋み、かすかな甘味の繊細さを気をつけて探しに行く愉しみ。
お酒もはいったところで、大徳寺を散歩。
例によって、高桐院沿いの竹薮の道。
ついでに今宮神社。
炙りもちの店は、さすがにこの寒さで行列もなく、意を決して暖簾をくぐる。
時間を過ごす、時間の推移をながめる、ということそのものの愉悦。
たまに、こういう一日もあります。