啓発舎

マジすか? マジすよ

2006-01-01から1年間の記事一覧

人は声だ。

大晦日。 これから新幹線で東京に帰る。時間ができ、朝からテレビ。 渡哲也が、ドラマの宣伝で、でていた。 品格。いい男。 大河ドラマの信長役のときにも感じたが、存在に気品あり。 石原軍団に漂う男の色気、ホモっ気を既に超越した、蒸留水のような気品。…

それにしてもナンシー関はすごい。 書庫整理で、段ボール箱毎にざっくり分類し直した。 「遊びの本」で段ボール1箱になったが、ナンシー関先生の本が10冊近くあったのには我ながら驚いた。 銀座旭屋の表紙が多い。 新橋に勤めていたころ、仕事が終わると…

アナーキー三羽烏

年に何回か、アラーキー、じゃねえ、アナーキーな気分がしばらく続くことがある。続く、というところが、急所だ。 なんだかやけっぱちになるが、かといって、当方この国の片隅でひっそり身過ぎ世過ぎする小市民、道頓堀から飛び込んだり、寺町の八百屋で買っ…

書名 深代惇郎エッセイ集 著者 深代惇郎 出版社 朝日新聞社書庫整理をしていて、掃除そっちのけで読みふけってしまった。 著者は、かつて朝日新聞で天声人語を担当していた方。73年から3年ぐらいか。当方生意気盛りの頃。ファンだった。 風通しの良さ、は…

平穏な午後

冬は、すきだ。晩秋がいいのは、これから、峻厳な季節が訪れる、という兆しをはらんでいるところにもある。朝、窓を開けると、竹薮のかすかなそよぎ、鳥の声、そして、冬の朝の、清冽な匂いが、部屋に流れ込む。 ほっとするひと時。このまま時間が無限に過ぎ…

ダニエル・ハーディング

ハーディング ブラヴォー! 当方!←このマークはあまり使わないのだが、今回は特別。 きのうのNHK。 ブラ2。 文句なく最高。 当方、学生オケで、この曲本番8回やりました。 初めて出会った。この曲について、とことん同感できる演奏に。 クライバーを凌駕…

京都でトホホ

京都に、お能を観にいったら、完売、と、門前払い。 朝7時半に起きて、電車乗り継いでやってきたのに。 「当日券がある、とちらしには書いてありましたが」 「その分も売り切れなんです」 「遠くからきたんです、なんとかなりませんか」 「どなたかのお弟子…

初冬の修学院離宮

修学院離宮と桂離宮に行って来ました。 修学院は、ところどころ紅葉の名残りがあり、小春日和のうららかな陽射しに映えて、閑雅な風情です。 この凛とした空気は、その場にいないとわかりません。峻厳というのとも違う、遊びのお庭ではあるのだけれども、洗…

アニメベスト3+1

道を歩いていると、突然なにやら口ずさんでいる自分に気づく、という経験がありませんか。歌が頭にうかぶということではなく、もっとダイレクトに、声に出してしまう、という経験が。 ないか。 実は、当方、よく、それがあり、たまに、まわりの人から怪訝な顔…

書庫整理

本を探していたら、いつの間にか書庫整理をはじめてしまい、処分候補が段ボール6箱分になった。週末、業者に取りに来てもらう。いつかやろうやろうと思っていたことを、はずみで、やってしまった。快挙。自画自賛。 酔っ払うと本を買う癖があり、ずいぶん、…

受けない話

自分が実際にその場に居合わせ、死ぬかと思うほど受けたエピソードが、案外周りにはピンとこない、ということがある。 幾多の飲み会でこれから紹介する話をするのだが、悉く、「それで」という反応をされる。 登場人物のキャラとか、その時の場の空気とか、…

雅楽のかそけき響き

美しいものにふれたとき、誰かと共有したい、語り合いたいと思う。そういう時、脳裡にうかぶ何人かの大事な人がいる。長年兄事する、そういう数少ない私の知己の一人の方から、割合長文のメールが届いた。 雅楽界の重鎮にして随筆の名手のその方が、最近専門…

書名 ユング自伝 著者 C・G・ユング 出版社 みすず書房 この本については、東西のあらゆる識者があらゆる角度から言及しており、当方のしゃしゃりでる隙間などほとんどない。 ただ、当方渉猟した限り、きちんと論じられたものにお目にかかったことがない、今…

小笠原の巨人入団を祝して

さっき、小笠原選手が髭を剃って巨人への入団に臨んだ、とのニュースを見た。 おー、久々のデジャヴ。 この景色は、いつか見たぞ。と、突然、私の脳裡にあるエピソードが甦った。 さよう、それは今を去ること20年前、ぐらいか、のことじゃった。 その昔、…

龍安寺 鹿王院

嵐山から龍安寺へ、今年最後の紅葉を朝9時の嵐山は、ぼんやり霞がかかって、眠そうです。辺りもまだ閑散としています。まっしぐらに宝筐院へ。そこから逆コースで、二尊院から再び嵐山へ。久しぶりの京福嵐山の周辺は、女子高校生的悪趣味が極まっていて、…

晩秋の公園

今年の紅葉狩りは終結。 結局、しみじみよかったのは、24日の近所の公園散歩でした。近所といっても、関西有数の広い緑地です。からりと晴れた晩秋の公園に、地味ではあるけれど深い色合いのさまざまな広葉樹が、なんというか、たたずんでいました。平日の…

談志 モンティ・パイソン など

昨日家族が東京に帰って、じわっと疲れがでてきました。 掃除とか洗濯とか昼飯(アヴォガドのパスタ うまし)とかは自動的にやってしまうのですが、それ以外は放心状態が続いています。どちらかといえば心地よい気分と言っていいのだろうけれど、あまりぼーっ…

京の秋 南禅寺 他

昨日23日、南禅寺 永観堂 真如堂 平安神宮及び岡崎周辺 祗園その他 と、まわってきました。このところ、この種の記述が多いのは、実は家族が来ているのです。家庭サービス。 ※写真は真如堂の三重の塔。すいません、横倒しです。 南禅寺は日頃のしんとした…

今日、ロバート・アルトマン氏のご逝去の報に接しました。というわけで、今夜はゴスフォード・パークです。2002年の秋口、封切りになったのを観にいった。日頃、映画館などほとんど足を運ばなくなっていたのだが、朝日新聞の映画評と、恵比寿のガーデン…

銀閣寺

今日は銀閣寺です。朝から小雨が降ったりやんだり。 10時ごろに着いたのですが、雨のせいか、それほど人はでていませんでした。 雨で、苔の緑が鮮やか、空気も緑色に染まっているようです。紅葉の黄、朱がその緑に映えて、美しい。 銀閣のお庭は、凛とした…

神護寺の秋

高雄に紅葉狩りに行って来ました。真っ盛り。美しかったです。 黄色い紅葉が好きなようです、当方。レモン色と緑と紅。この写真は、ちょっと抽象絵画みたいで、今日撮ったものの中で一番気に入っています。 2年前と同じ茶店でビールを飲みました。足りなく…

澁澤龍彦

書名 高丘親王航海記 著者 澁澤龍彦 出版社 文藝春秋 澁澤龍彦とのつきあいも長い。中学の頃、熱烈な信者がいて、勧められるままに何冊は拾い読みしたが、ペダントリーが鼻について、なじめなかった。 奥附けを見ると、1988年1月とある。私生活が怒涛の…

日々好日

このブログで身すぎ世すぎについてあれこれ言うのはなるべく慎むようにしているつもりですが、このところ、俗事にどっぷりつかっていて、すこしぼやきたいです。 利害がからまったときにでてくる人の赤裸々なところは、私は、そんなに嫌いではないです。ただ…

帰京

連休は東京に帰っておりました。 ずっと篭城していたので特筆すべきことはありません。 銀座の三笠会館で揚州炒飯を喰ったぐらいか。あと津田沼の魚一心という回転寿司。ここのおすしは、生きてて良かった級のうまさです。アスターにもいったな。セロリー麺…

大徳寺と和久傳

秋晴れ。ふと思い立って、紫野大徳寺へ。お目当ての半分ぐらいは和久傳のお昼。大徳寺は久しぶり。1年ぶりぐらいか。前回は、高桐院だけにお邪魔したと思う。 今回は、龍源院。 素晴らしかった。 方丈の南北に大きなお庭がふとつあり、それぞれに美しい。禅…

「思い出の樹の下で」の思い出

曲名 思い出の樹の下で 元歌の歌手 岩崎宏美 演奏者 T・田村 他当方のバンド人生は、年を重ねるにつれて時代に逆行して歌謡曲路線をひた走っていった。中学3年でクリームをやっていたのが、高2では、沢田研二だ。危険な二人。あとビートルズの初期。アイ …

久しぶりにマイスター・エックハルトを拾い読みして思ったこと。 メンバーのひとりが「噺家」になって、自分で選んだテーマについて語る、という形式の会合を高校の同級生とかれこれ15年以上続けている。主宰のF氏、S氏のご尽力の賜物だが、だいたい中途…

青蓮院から北山へ

秋晴れのすがすがしい一日、京都に遊びました。 門前の見事な楠木(写真)を見上げるだけでいつも通り過ぎる青蓮院を今日は拝観。JR東海からお抹茶付拝観券をいただいたのでした。せこい。 抹茶をいただきながら、お庭をながめていると、いいお庭はみんなそ…

タイトル TURQUIE MUSIQUE SOUFI 演奏者 Kudsi Erguner 他 製作 Radio France 10年ほど前、新橋で仕事していたころ、平日の晩、ぶらっと六本木に出かけることがよくあった。当時、六本木は、食い詰めた外人の溜まり場の様相を呈していて、ある種すさんだ雰…

トルコのスーフィー音楽