啓発舎

マジすか? マジすよ

美にまつわること

◆美を提示する際の様式感のようなもの。 手の内。 それがなんとなく見えた、というのは、言い過ぎか。◆今回、昔、といってもせいぜい5年前だが、の立ち回り先を改めて辿った格好になった、結果として。それで、冒頭の感想。帰って一日経って。ふうん、とい…

ビールとワインだけだが、三傑を発表する。・定家 ・永徳 ・後水の尾なんの三傑か。 ・煮ても焼いても食えない。 ・とことん好き。全部。嫌いなところなし。骨まで食える。 という奴がいるか、郵便ポストにも電信柱にも文句をつけるおれが、いねえよな、と思…

◆新日曜美術館。ダヴィッドの晩年の絵は傑作。笑った。もう、やけっぱち、というかんじですね。 ナポレオンの絵とかで、よいしょのおじさんというイメージだけあって、どうでもいい人だったのだが。 「まあ、折れたんでしょうね」など、出演者も他人事モード…

◆マネ展。「マネとモダン・パリ」 これが、拾いもの、という言い方はいささかおかしいか、鳴り物入りの前評判だったし。 当方が懐疑的だっただけか。 まあ、思いのほかよかった。 例によって、駆け足で会場をひとめぐり。小さな個室が続き、三階から二階へ降…

◆印象派、と、ひとくくりにしてはいけないのかもしれないが、あの時代のパリでは、モネとセザンヌだろう、結局。 ◆マネは好きだが、ポップだ。ポップが悪いわけではないが。 ◆モネとセザンヌは、全然違う。 ◆最近、じわじわくるのはセザンヌだ。 ◆あの、空気…

起きると10時。かすかに前の晩の酒がのこっている。 ベランダにでると、雨。空気がおいしい。 どうしても、きのうの松林に思いは向かう。絵が空間を支配する。 一枚の屏風が、そこに描かれている樹だの霧だのを離れ、空間を表現してしまう。大気を顕す。時…

きのうは、つべこべ何書いてたんでしょうね。 今日は朝から快晴。晩は長谷川等伯展の予定。神保町で仕事すませ上野へ。 白山通りを水道橋に向かって歩いていると、いもや発見。てんぷら。定食のほう、天丼でなく。 衝動的にのれんをくぐる。 定食。650円…

南禅寺界隈で検索して、当方の1/11ブログをヒットしてしまったみなさん、世迷言でごめんなさい。 罪滅ぼしで、少し真面目に書きます。◆閑居 道心 そして 数寄 隠者の3要件。 この三要素の中で、一番ややこしいのが三番目。 一番目は、9時5時の拘束を排除…

対決 巨匠たちの日本美術 東京国立博物館行ってきました。金曜日だけ夜の8時までやっている。 会場に着いたのが6時15分ごろ。 迷わず、等伯の松林図に向かう。その辺りだけ空気が違う感じ。屏風の前には空間ができて、人が遠巻きにこの屏風を見ていまし…

狩野永徳 展 京都国立博物館 剄い。 元気でる。 檜の絵は、なんでしょうね、ぎゅるぎゅる、と音のしそうな。 白眉はじゅこういんの花鳥図。 線の厳しさ。 この人は、樹、特に、枝から梢にかけた線の美しさ。 それと、石。 荒っぽい強靭な線。

前後するが、15日の金曜日、大阪市立東洋陶磁美術館 開館25周年記念特別展「安宅英一の眼」に行って来た。 金曜日の夕刻で来館者もまばら、1時間以上ほとんど貸切り状態。閉館までいた。 青磁、白磁の優品をこれほどまとめて見たのは、もちろん初めて。…

お茶の稽古で久しぶりに「美の不意打ち」にあった。 水指、柄杓、お茶入れなどを「棚」に配置し(これを「飾る」と言います)それに向かってお点前をするのだが、今回の不意打ちは、この「棚」から受けた。 何の変哲もない桑小卓。 小ぶりの華奢な棚です。深紅…

京都国立近代美術館に、「若冲と江戸絵画展」をみにいってきました。 素晴らしかったです。元気でました。鈴木其一と長沢芦雪。特に、鈴木其一。 実は、今日実物をみるまで、この人、知りませんでした。琳派といえば、光琳、抱一どまり。 この展覧会、私のベ…

唐招提寺に行ってきました。

電車の宙吊り公告に、関西地区の行事予定のようなものがあるのですが、それで一行か二行、鑑真和上特別拝観について書いてあったのに気づき、早速でかけました。 唐招提寺は二回目。忘れもしない、一回目は、鑑真御廟の前庭で、美の不意打ちにあったのだった…

京都国立博物館に行って、大絵巻展を見てきました。 朝10時半ごろいったのですが、既に入場制限をしていて40分待ち。 降りそうでふらない不安定な空。待つのは大嫌いなのでどうしようか、と思ったけれど、折角来たので、並んではいりました。 良かったで…

全国で3つしかない国宝茶室のひとつてある、待庵というお茶室に行ってきました。京都山崎にある、妙喜庵という臨済宗のお寺の中にあります。 いただいたパンフレットによると、「千利休独特の構想で建てられ、現存する茶室建造物としては日本最古のものであ…