啓発舎

マジすか? マジすよ

水深Nm

引っ越して1年たつ。 こっち来た当初は、あの、世界にとどろく中央線のラッシュを、しかもみっちり東京駅まで、2週間ではあるが、体験していたわけだから、それがなくなっただけでも、この1年、世間的な意味での雑用が劇的に減ったのは間違いない。軽安と…

なぜだか鳥が好きだ。 生まれ変わったら鳥になりたいぐらいだ。昨日だかおとといだか、BSの動物番組で、ヘビクイワシという鳥がでていた。 知らない鳥だった、名前も、姿も。 これが、えらい別嬪さんなんですのよ。 で、地べたに蹴りなんていれたりするんだ…

お祭りだのなんだのでいろいろあった。 明日から平常ダイヤ。今回のお祭りは、しみじみ感じ入ることが結構あった。年なのでそうそう神輿は担げない。若い衆にまじって棒にしがみついても、せいぜいもって5分ぐらいか。 永代橋とか、仲町の交差点とか、見せ…

今日付けの読売 編集手帳より◆小説家の故・豊島与志雄の随筆より。〈衆に媚こびず、孤独を恐れず、自己の力によって自ら立ち、驕おごらず卑下せず、霜雪そうせつの寒にも自若じじゃくとして、己自身に微笑ほほえみかくる、揺ぎなき気き魄はくである〉◆梅の花…

巣鴨1200メートル。きのう書いた、「真実でありかつ現実である」というのは、たとえば道元さんをイメージしている。 道元を読んで励まされるのは、徹底的に形而上的思考を貫くことだ。 汝の隣人を愛せよ、とか、清く正しく、とか、世間様をもともと排除…

◆きのうは、巣鴨で1200メートル。なんだか、これだけは毎週意地でも書くぞ、というかんじになってきた。 プールがら空き、サウナ混雑。 ◆浮遊感。 800メートルをこえたあたりで、毎回、泳ぐというより、浮いている、という感覚に包まれることがある。…

◆きのうは、神楽坂方面で、昔の仲間と新年会。 方向が一緒の同級生と南北線で帰り、夜中でしたが、白金のパブで、小一時間、話しこんだ。 本郷の建築をでて大手の設計事務所に入り、外資系の高層ホテルなどを手掛けた仁。 で、その彼が、こんなことを言って…

三連休の中日。 なんだかこの三連休は、気持ちが落ち着く。今日は中日、二日目。 人が、いかに少ないもので自足できるか、ということをしみじみ思う。 ここでいう「もの」は物質にとどまらない。もの、有体物については、執着は、もともとあまりない。人から…

休暇も二日目になると、少しは自分と向き合うようになる。 11時から恵比寿のタリーズで仕事の打ち合わせをすませると、昼すぎていた。閑散とした麦酒記念館でスタウト。坂を下り、マサズキッチンで昼飯。前菜を含め、余分なものの一切ない、正確な、味。料…

動物として弱まってるな、と思うと井筒俊彦さんに手がのびる。 或いは漱石。特に「道草」。 漱石はやさしさ。 井筒さんは、生きる力。 この、「やさしさ」「生きる力」の語は、両方とも注釈が必要だと思う。一般的に遣われる意味とはちょっと違う。 漱石の「…

テレビがたいへんなことになっているらしい。秋の番組改編では各局とも再放送だのなんだのでお茶をにごしている、と。自民党も負けましたね。一週間たったからいうが。 このブログは時事ネタを扱わない。自民党だのテレビだので何が言いたいかというと、メジ…

14日の金曜日は、中学の同級生の通夜。高円寺方面。azabuのメンツがどうだろう4〜50人は集合したのではないかしら。 近くのイタリアンで終電近くまで。 いずれN年後にはみんな後を追いかけるのだから、と、遠慮なく盛り上がった。 故人とは、まあ親しか…

終日こもって雑務。この季節の薄い雲の、あえかな美しさ。 すこし気持ちが落ち着いた。ふと思ったこと。 究極の音楽は、鳥の声と樹のそよぎ。 造形は、樹。それも梢。 香りは雪の朝。あるいは、樹木のなか。 味は、水。 感触は、風。雪の朝、森を散歩すれば…

酔っ払ってるんでモーツアルトのことを書こうと思う。 素面では、なかなか。 11月30日の日曜日、川崎まで魔笛を聞きに行った。 当方のいた学生オーケストラのOBOGがやってるアマチュアのオーケストラ。 これが滅法良かった。ひろいもの。 それがきっかけ…

昨日からの雨がまだつづいている。こぬか雨というのだろうか、傘が役に立たないような、空気ごとぬれているような雨。 いい天気だ。 外出までに少し時間があるので、きのうのことについて少し補足する。 きのう、公園を歩いていて、竹の葉が落ちるのを見たの…

午前中、自宅で割合集中して仕事をしたので、午後、気晴らしに近くの公園へ。 雨上がりの少し重い空気に体がしん、としずまる感じがする。 そこらじゅうの樹々がうれしそうに、気持ちよさそうに枝を伸ばしている。 大好きな季節だ。 広大な、人気のない広場…

08.2.27土曜日から数えて休みも今日で5日目になる。 篭城。 10時ごろやっと床を離れ、ありあわせのもので黒ビールを飲み、郵便をのぞきにいく。 サンダルを突っかけて、エレベーターに乗る。 先客がいる。乳母車を引いた若いお母さん。 4階から1…

午前中に、掃除買い物メールその他の雑事を片付け、薄茶とお菓子で一休み。石牟礼道子さんと遊ぶ。久しぶりだ。 今日はエッセイ集。 どれでもいいのだが、例えば、「とある前世の秋のいま」という題の作品を。 作者の仕事机の脇に、白と紅の小菊がある。去年…

風邪全開で、ほとんど声が出なくなってしまった。仕事には、いった。 字は書ける。 眠るのが心地よく、熟睡する。きのう早く寝たもんだから今朝早く起きたのだが、窓の外が白々と明るくなってくるのと、当方の意識がはっきりするのとが、重なり、不思議な安…

昨日、藤林益三氏の訃報に接した。 日経の「私の履歴書」は長年読んでいるが、今に至るも、この方が書かれた1ヶ月を凌駕する感動を受けたことはない。 手元に資料がないが、未だに大筋は辿れる。 京都での少年時代。樽拾い。苦学。弁護士としての矜持。キリ…

近所の公園に散歩。 寒く、風も結構ある。閑散。 早春の木立は、厳しく、見ていて飽きない。 大きな池があるのだが、葦の類が群生していて、水面に幾何学的な模様を作る。大きな水鳥がギー、と空間を裂くように鳴いて飛んでいく。空気は冷たいが、たまに薄日…

7日の水曜日、ヨドバシ梅田でウォークマンを買った。

音楽を聴くためではない。通勤時、駅および電車内で拡声装置から間断なく垂れ流される雑音から身を護る策としてだ。音楽よりも、ノイズキャンセラー機能が目当て。 早速帰りの電車で装着したのだが、劇的な効果があった。もっと早く買えばよかった。そもそも…

書名 ユング自伝 著者 C・G・ユング 出版社 みすず書房 この本については、東西のあらゆる識者があらゆる角度から言及しており、当方のしゃしゃりでる隙間などほとんどない。 ただ、当方渉猟した限り、きちんと論じられたものにお目にかかったことがない、今…