啓発舎

マジすか? マジすよ

2006-01-01から1年間の記事一覧

大鳥居さま

大鳥居さま06.10.7 若沖プライスコレクションの展覧会。京都国立近代美術館4階ロビーより臨む。背景は東山だ。つらいこと、苦しいことは、この映像を想起することで乗り切ろう。 ここまで意味のないばかばかしさは、そうはないぞ。 生きる勇気が湧こ…

美・雑感

終日寓居で窓の外の竹薮がそよぐ度きらきら光る木漏れ日を眺めながら、ひねもすぼーっと物思いにふけっていると、なるほどあやしうこそもの狂わしくなるものだ。 美、などというものに真っ向勝負するなど、分でないのは承知だが、昨日の保津川のあれこれを思…

保津川下り

気分転換に、保津川下りに行ってきました。 素晴らしかったです。保津川下りといえば虞美人草、私にとって。トロッコ列車に間に合わず、嵐山から普通にJRで亀岡まで行きました。殺風景な道をとぼとぼ10分ほど行くと、船着場です。 1606年、角倉了似…

トホホ

応挙でなく、芦雪、蕭白。 西行でなく定家。 手塚治虫でなく谷岡ヤスジ。 クラプトンでなくジョニー・ウインター。 鴎外でなく漱石。 井泉水でなく放哉。 モネでなくマネ。 土方歳三でなく芹沢鴨。 ナポレオンでなくフーシェ。 五木でなく野坂。 開成でなく…

ベルトモリゾ

オルセー美術館展 神戸市立博物館 ずいぶん前にこのブログで予告したとおり、神戸までベルトモリゾに逢いに行ってきました。 さくさくとした筆の運び、背景の白の明るさ、傑出した画にからなず漂う静謐な空気。風通しのよい知性を感じます。美しいです。 会…

京都国立近代美術館に、「若冲と江戸絵画展」をみにいってきました。 素晴らしかったです。元気でました。鈴木其一と長沢芦雪。特に、鈴木其一。 実は、今日実物をみるまで、この人、知りませんでした。琳派といえば、光琳、抱一どまり。 この展覧会、私のベ…

写真やみつきに。 06.7.18修学院離宮 唐招提寺襖絵風。

桂離宮

写真その2 桂離宮の額縁効果 06.9.22

印象 日の出

写真初登場。 題して「印象 日の出」。 宮古島の日の出です。二日酔いでシャッターを切りました。モネさん、いかがでしょうか。

初秋のすがすがしい午後。ほんとに久しぶりに、落ち着いた、無為の一日を過ごしています。 というわけで、今日はラフォルグです。書名 ラフォルグ抄 著者 ジュール・ラフォルグ 訳者 吉田健一 出版社 小澤書店 今、手元にある本の奥附を見ると、昭和50年8…

休暇後半

休暇後半。東京行き。22日 10時より、桂離宮。2度目。 徹底的に造り込まれた庭園、という印象は、前回とかわらず。 お茶室がいくつかあるが、そのひとつ月波楼の開け放たれた障子越しに広がる戸外の緑の鮮やさには、どきっとしました。額縁効果。 この…

宮古島

17日から20日まで宮古島に行ってきました。ちょうど台風13号を追いかけるようなスケジュールで、初日、翌日は天気も思わしくなかったのですが、3日目、最終日、と晴天に恵まれ、まずまずのヴァカンスになりました。 昨年西表島の、やはり今回と同じ経…

曲名 ソナチネ 作曲者 モーリス・ラヴェル 演奏者 マルタ・アルヘリチ 待望の秋です。戸外では虫がすだいています。 硬質、均衡、典雅、疾走感、清冽、ゆらぎ、蒸留水、エスプリ、閃光、都雅、冷たい炎。 乏しい語彙から、ざっと、今思いついた言葉を書き連…

再びお能です。

朝起きたら、しのぎやすい一日になりそうだったので、ぼーっとした頭で京都に。ぼーっとしたまま地下鉄に乗り、東山で降り、白川沿いを歩き、突如現われる大鳥居にめげず、なんというか夢遊病のように京都観世会館へ。 京都観世会蛍雪会(第149回)歌占舟船…

お能を観てきました。

久しぶりに、京都の観世会館までお能を見に行ってきました。第16回能楽若手研究会京都公演。 番組は、お能:班女、阿漕。狂言:仏師 感想。 班女は、冒頭、ワキではなく、アイの狂言方がでてくるというめずらしい構成。遅れてシテが例によってしずしずと登…

京都の夏

よりによって、暑い盛りの昼の12時過ぎスタートで、洛中を徘徊。車で、だが。 鳴滝音戸山、北大路、下鴨、東山、そして四条河原町、と。仕事です。 とは、フランソアで一息、ジュンク堂で立ち読みと、オフの行動。と、まさに滝のような夕立。スコールか。…

書名 定家明月記私抄 著者 堀田善衛 出版社 新潮社 この地に来て2回目の夏になる。 連日34度35度が、もう30日以上か。東京より常に2〜3度高い。この2〜3度は大きいです。しかも、たまに、少しすずしい日があってほっとする、ということがない。連…

書名 突破者 著者 宮崎学 出版社 幻冬舎 久々に、本について。 といっても、今回、実務上の必要から、京都についての記述を中心に拾い読みを始めたのだが、結局、上下二巻を一気読みしてしまった。巻を置くあたわざる面白さ。 幻冬舎アウトロー文庫。奥付け…

太田光の対談の本

このところ、当初の、読書とか音楽とかテーマを決めて、とりあえず、そのテーマについて頭の中にあるものを全部だそう、という意気込みが、日を追うに連れ、変質したようです。 こないだヤフーのニュースで、ミクシイ疲れ、なんていうニュースがあった、例の…

クマゼミ

仕事場のすぐ前に、欅(だと思う)の並木道があって、朝からクマゼミが、大合唱している。 木の根元には、幼虫が這い出た穴が随所にあり、抜け殻もそこら中に落ちている。存分に謳歌したのだろうか、亡き骸もそこここに落ちていて、セミという生き物は、自らの…

貴船にあそぶ

このところ、トホホなことが相次いで起きて、ブログどころじゃなかっただ、個人的ですが。 犬は吼えるは、蜂は刺すは、こういうときは、私の好きなものを思い出して、なんとかやっていこう、オスカーハマースタインさんも言っているように。 いささか旧聞に…

賀茂川散歩

朝から京都。上賀茂に用事あり。 賀茂川も、上賀茂神社より北になると、鄙びた感じがでてきて、いいですね。 夏の陽射しで人もまばら。おおらかな景色。このあたりに来ると必ず立ち寄る喫茶店があります。思い切って言ってしまうと、ミッシェルという店です…

夏の一日

週末にしては珍しく早朝に起き出したら、朝から裏の竹薮がまぶしく、空は夏の青空。一週間分の洗濯をしても、2時間ぐらいですっかりかわいてしまいました。 ブランチは、自家製ちりめん山椒とアボガドのパスタ(ディ チェコの9分ゆでるやつ)。何日かまえ、N…

お気楽三題噺

昨日とうってかわって、じめじめした梅雨空です。 朝から、ツバメ(だと思う)が20羽ほど、裏の竹薮を飛び交っていました。 すぐそこの電線に、ずらっと並んでいるのには、おっ、と思いました。 しばらく、ベランダからぼーっと見ていたのですが、空中でほと…

お医者様の思ひ出

夏風邪、全快。 梅雨明けはまだのようだが、今日は、夏らしい青空。なんだか、不信心者の私でも、何か大きな存在に感謝したくなるような日です。なんといっても身体が大事。 痛感しました。 身体の不調は気持ちにダイレクトにつながりますからね。 しかもそ…

蝋燭能

久しぶりにお能を観に行ってきました。場所 大槻能楽堂 演目 狂言 連歌盗人 茂山 七五三 千三郎 千之丞 能 通盛 シテ 斎藤信隆 ツレ 斎藤信輔 ワキ 福王茂十郎 ワキツレ 福王知登 アイ 茂山宗彦 仕事が終わり、歩いて会場まで。大阪城公園を横切って。 人の…

修学院 再び

修学院離宮に行って来ました。 雨。 だんだんわかってきたのは、苔と樹の根。私は、これに吸い寄せられる。一体化したくなる。 何故だろう。 この庭園は、その美しさを知悉していて、豪奢に、惜しげも無く、視界の全てに亘り、樹木の緑、苔の緑、幹の黒、そ…

祇園祭 宵山

昼過ぎ、菊○井で食事。お約束の鱧、鮎はじめ、黒豚にじゃがいものソース(美味)、枝豆のすり流し、鱧の炊き込み御飯などなど、店の意欲の感じられるなかなかの内容。満足。 店を出たら、4時近く、集中豪雨のような激しい雨。イノダコーヒで雨宿り。実は、こ…

祇園祭 宵宵山

という訳で、宵宵山(よいよいやま)に行ってきました。 昼、仙洞御所の拝観。 後水之尾上皇が生きていらっしゃったら、なんと思われるか。 ただの、大名庭園です。 寺町通りの進々堂でT氏と待ち合わせ。三月書房をかすり、山鉾めぐり。 潮が満ちるように、時…

風邪の効用

一週間のご無沙汰でした。 風邪にやられておりました。 長い! かれこれ4週間、ほとんどひと月、夏風邪とつきあっておりました。こんなこと生まれて初めてじゃないだろうか。 熱は出ないが、喉痛い。 喉が痛いと頭が朦朧。 身体はだるいし気力は萎える。 治…