啓発舎

マジすか? マジすよ

青蓮院から北山へ

arjunachrishna2006-10-21

秋晴れのすがすがしい一日、京都に遊びました。
 門前の見事な楠木(写真)を見上げるだけでいつも通り過ぎる青蓮院を今日は拝観。JR東海からお抹茶付拝観券をいただいたのでした。せこい。
 抹茶をいただきながら、お庭をながめていると、いいお庭はみんなそうですが、こちらが、溶け込んでいくような感じになります。
 しばらくぼーっとしていると、まず、音が聞えてくる。木々のそよぐ音、鳥の鳴き交わす音。
 それから、造形が抽象化する。木漏れ日とか、苔の緑とか、幹とか、石とかが、普遍的ななにか、になってくる。静まる。 日本のお庭には、これがある。
 帰りに門前の楠木にごあいさつして、南禅寺に。
 紅葉はまだですが、ここの三門の石組みに腰掛けて、碁盤の目のように仕切られているお庭の区画を眺めていると、吸い込まれそうになります。まだ紅葉していない楓の緑と、苔の緑。
 禅寺らしい凛とした空気。ここには、なにかあります。いつも思う。
 蹴上から地下鉄で北山に。お昼。
 今勢いがある、と評判の割烹。家族が11月に来るので、いいお店があれば、というロケハンも兼ねて。
 気持ちのよい時間が過ごせました。コストパフォーマンスも極めて高い。でもお弁当だったので、実力は判定できませんでした。残念ながら、これは、という一品には出会えなかった。
 カウンター席だったのですが、となりの女性二人組が完全に雑誌の取材モードで、出てくる料理一品ごとにばちばち写真をとりながら、女将に遠慮なく突っ込んでいました。後から後からライヴァルがでてきて、なにかと大変なようですね。
 当方、お店の人がなにかと客に話し掛けるのは、基本的にルール違反するスタンスですが、今日は割合気持ちよかったです、女将のお人柄か。
 ビールと冷酒ですっかり気持ちよくなってお店を出ると、外までお見送り、深深とお辞儀。
 また来ます。

 天気がいいので、下鴨神社まで散歩。高野川から賀茂川に抜ける流れに沿った道が、心地よい。
 下鴨神社の糺すの森を歩くのは久しぶり。きらきらした木漏れ日と森閑とした大気。
 進々堂で一休み。西部講堂からはいつもながらロックの大音響が聞えます。モヒカン野郎がまだ生息している貴重な空間です。
 
 完全にオフ。今日の収穫は、下鴨一帯の閑静な住宅街か。