昨日からの雨がまだつづいている。こぬか雨というのだろうか、傘が役に立たないような、空気ごとぬれているような雨。
いい天気だ。
外出までに少し時間があるので、きのうのことについて少し補足する。
きのう、公園を歩いていて、竹の葉が落ちるのを見たのだが、それは、すこし特別な体験だった。
時空がひとつになってねっとりするような感じ。
ずいぶん前に雪舟寺の茶室で感じたのと同質。
去年の秋高桐院でも、あれ、と思うことはあったのだが、それは、静謐、時間も空間も凍りついたような感覚で、今回の、ゲル状になる感じとは違う。
こういう体験には、再現性があるのか。
少しはものを考えてみたくなる。
ただし、なんらかの意味を求めたりすることは厳に戒めたい、とも思う。
ただ、なんだろう、こういうことが里程標のようになって、少しづつ道が明らかになっていくのかな、という予感のようなものはある。
おそらく先人にはあまり期待できない、自分で目印をみつけていくより他にない、そういう道なのだろう、とは思う。
あまり、眦を決していどむような、大層なものではなさそうな感じだ。
ただ、こういうことがあると、他のことはまったくどうでもよくなる、そういう意味では、強靭な流れだな、という気配はある。
ほとんど他人事のようだが。