啓発舎

マジすか? マジすよ

近所の公園に散歩。
寒く、風も結構ある。閑散。
早春の木立は、厳しく、見ていて飽きない。
大きな池があるのだが、葦の類が群生していて、水面に幾何学的な模様を作る。大きな水鳥がギー、と空間を裂くように鳴いて飛んでいく。空気は冷たいが、たまに薄日が射し、辺りが透き通った金色にきらきらする。冬の午後の日差しは、ほんとに美しい。

 体の芯がゆるみ、なんだかどうでもよくなる。

 尾崎放哉の「墓の裏に廻る」が浮かぶ。意味なく。
 
 この人、放浪をはじめてからも、結構俗っぽい句をよんでいて、世評の高い「咳をしても一人」なんてのは、当方、ちょっと、というところがあるのだが、この「墓・・・」の句は凄いと思う。
 およそ、表現しようという意思の痕跡もみられないような、この句が。
 清澄、平明。

 なんでもない一日。