引っ越して1年たつ。
こっち来た当初は、あの、世界にとどろく中央線のラッシュを、しかもみっちり東京駅まで、2週間ではあるが、体験していたわけだから、それがなくなっただけでも、この1年、世間的な意味での雑用が劇的に減ったのは間違いない。
軽安ということばが気に入っている。
肩の荷をおろすと軽くなる、当たり前だ、という意味に受けとっている。
日常のあれこれが減ると、こんどは、体のなかに貯まっている荷物をなんとかする番です。
これが結構重い、ということが、だんだんわかってくる。
この荷物を降ろすのには、ぼーっとしていること、および、それを持続すること、これが急所。
これで体内の荷物はどばどばでます。
で、たまに、なんだか軽いぞ状態になったな、ということをその状態から少し時間が経ってから気づくことがある。
もちろん、飯食ったり、買い物したりとかは日常あるので、これは別に中断にはならない。
あるいは日常の事務。およびそれにともなうやりとりも。
それ以外をどうするか。
結局、なんとなく、という感じをだいじにすることです。
好きなことばっかりやるのは難しい。
第一、自分がなにが好きか、なんて、いちいち知りませんよ、すぐかわるし。
でも、気のすすまないことは、なんとなく、わかる。
その、なんとなく、です。
ほとんど、人と人のことです。
どっちでもいいのだが、なんとなく気が進まないこと。
で、それを、なるべく、しないでいる、ということ。
そうなると、人と人のことは、ほとんど、消去法になる。
Let Me Alone
というのは、そういう意味です。
全部というわけではないです。