大学2年の定演がこの曲だった。
嫌いな曲だったので、決まって、がっかりした。
演奏は好評で、たしか朝日に演奏会評がでた。
学生オケで一般紙にとりあげられるのは当時、いまもか、異例だった。
レコードにもなって、実家の倉庫の片隅にいまもあるはず。
本番よりも、ステリハで合唱団をいれて終楽章を通したとき、客のいない空間に音が広がっていくかんじにはっとした覚えがある。
文化会館は、ステージからみると、巨大な真四角の横穴のようで、そこに音が充満していく。
そんなこと思い出した。
いまでも嫌いだから滅多に聴かないので、たぶん中座しないで全曲通して聴いたのは、大震災の直後、新宿でアマデウスがやったのに行ったとき以来じゃないだろか。
二楽章は、よかったと思う。
四楽章から五楽章は、この作曲家の手つきが、おいらには、どうしても。
激情と弛緩、これを、と手を変え品を変え、延々繰り返す。
エッシェンバッハさんは、こういうのお好きなんだろうね。