啓発舎

マジすか? マジすよ

N響テレビ。
ブロムシュテットの幻想。

ブロム爺が振ると4楽章は断頭台ではなく、戴冠式への行進になる。
1楽章後半、コンバスの下降音階のピチカートにのって、弦がクレッシェンドしながらきざむところ、ここは、どんな指揮者も必ずアッチェランドするのだが、ブロム爺は、しない。
2楽章のワルツでおさめのリタルダンドをしないと、どうなるか。こうなる。
5楽章。リズムは弾むよどこまでも。明るく終わる。めでたしめでたし。


幻想は聴くのも弾くのも嫌い、それは今もかわらないが、こういう演奏なら最後までつきあってもいい。

池田さんは、ラファエロだと思っていたが、今日アップをみていて、クラナッハの面影をかんじました。

キュッヒルのインタヴューで、ジュリーニは指揮台から見えなくなる、というような発言があった。音楽に溶け込む、というようなニュアンス。
これは我が意を得た。