東洋経済、週刊ダイヤモンド、いずれも最近号の特集は、特筆すべき。
片方は究極のいじましさ、もう一方は欺罔の手口において。
まず、週刊ダイヤモンド。退職金、年金特集。
当事者の自白をよくあれだけひっぱりだした。匿名でも、自分の年金の手取り額を第三者にいうのは抵抗あるよな。
感想。
この国は、やっぱり社会主義だ。
論調は、業種、規模によって差は拡大している、というトーンだが、ほんとにそうか。
3000万と2000万は違うか。
1000万なんて、半年ですよ、もって。なんだかんだで。
公務員もこの先おいしくないようだ。
2000万とか3000万とか、多くて5000万とか、いずれも涙金、もらって追い出されたら、みんな一緒です。最低単位は億でしょう、しかもストックオプションがついて都合10億、とかとの比較だったらおれも格差を認めるが。
親の持ち家がある、とか、連れ合いが普通に稼ぐとか、他律的な要因で生活レベルはすぐひっくり返る。
どこに属して月給いくらで、なんて全然関係ないんだろうね、既に。
これからは、サラリーマンは、業種も大小も、おそらくは正規非正規も関係なく、みんな等しく貧困予備軍だ。
それじゃあんまりという奴は、自分で腕試ししなさいよ。
自分で始めるとすぐわかるのは、手残りするかどうかはおくとして、意外にゼロのたくさんついた金額が自分を通り過ぎるものだ。
持ちこたえている自営業おやじからしたらこんな額で目くそ鼻くそしている特集嗤う気にもなれないというレベルだ。
おれがいま17才で元手なかったら、大学なんか行かないで佐川急便で2〜3年貯めて、そこらの駅前で粉関係、合法のほうね、始める。
たこ焼きでもなんでもいいが、駅および立地をしくじらなければ当初額に汗すれば必ず成功しますから、それで駅前店舗を増やして経営しない店賃だけとる商売に移行する。
離陸したら自分でやらない、がミソだ。
そのあとは才覚次第よ。
場合によっては事業ごと売り払う。
など、いくらでも可能性はあると思う。
若いキミタチ、そういう逞しさありますか。
爆買い共和国には、そのバイタリティーがある。
日本のぼくちゃんなんて、どっか任意の外国で同じ条件で始めたら、いちころでやられちゃいますね。
自分で立てないから売り手市場に奴隷志願するんだね。
もう、勤め人の財布の覗きっこはいい加減やめたらどうか。
なんか、陰惨な、正視に耐えない感がある。
そんなこんなで先行き心配な勤め人は不動産で副収入がナウいみたいだぞ、東洋経済の不動産特集を読むと。
体力なくなったので手短に言う。
不動産やって成功する必要条件の一つは時機だ、十分条件ではないが。時機がよくても大方は失敗するが、これをはずすと、必ず、沈没する。
よろしいか、いずれにしろ成功するのはわずかだが、買い場を間違えたら、そのわずかの可能性も消える。
ところで、いまがそのタイミングだ、というのが東洋経済さまのご託宣のようだ。
地獄に落ちたい奴はやってみな。