◆トランプの当方に対する功績は、アメリカには住みたくねえなあ、としみじみ思わせてくれたこと。感謝状やってもいい。
トランプはどうでもいいのだが、ひとつ不思議なのは、支持層といわれる白人低学歴低所得の当面のライヴァルは不法移民などではなく社会システムそのものだという誰でもわかることがなぜ争点にならないか。
単純労働だが機械では代替できない分野に金がまわらない、という仕組みそのものが、本来彼らが排撃する対象だ、とおれが今決めた。
ところが、この仕組みは、いまやそれこそ「グローバル」なので、たぶんこれをぶっこわすのは無理だ。
アメリカの階層分化は、これからなし崩し的に人種横断的になっていくんだな、ということがよくわかります。
めでたしめでたしで、これもどうでもいいのだが、この仕組みは、対岸の火事ではないことが、ちょっと、ね。
もうすぐ満開、と浮かれているこの国も、一緒です。
それは、少し気になる。
これは以前からなにかにつけて言ってきたこと。
この国で崖っぷちなのは、ずばり正規雇用の労働者。
銀行で投信押し売りしてる奴なんか、単純労働だが機械代替できない典型的な職種である。
いらっしゃいませのマニュアルさえあれば、だれでもできる。
だが、機械じゃできない、なぜなら、たとえばネットでは、誰も、さすがに引っかからない。
イノヴェーションの知恵なく意味なく内部留保をためている企業は、こいつらにはらわた食い破られる。
とおれは思う。
株が、最終的には真の企業価値を反映するものだとすると、当面、というのは、ここ2〜3年ぐらい、だが、株は買えないと思う理由は、これに尽きる。
自分で考えた。しつこいか。