啓発舎

マジすか? マジすよ

◆役者は声だ。
 信長のとよえつ、いまNHKでやっているマダガスカルの福山。
 福山は、龍馬で辟易したが、声だけだと、おさえた抑揚が、いい。いま、女のナレーションにかわったが、例の、抑揚過多の女子アナしゃべり。せっかく初めて福山をほめたのに。
◆女だとだれだ。
 こないだ秋吉久美子が、安井かずみを特集した番組の朗読をやっていたが、よかった。今村昌平のときの倍賞みつこもよかった。
 沢口康子、この人は関西出身とのことだが、美しい音楽のような声、語りだと思う。宮沢りえ吉永小百合松坂慶子
 岩下志麻野際陽子も、烈女ではあるが、声はいいと思う。
◆なんで、しゃべりのプロのはずのアナウンサー特に女は、あんな過剰な、なんだろう、サインカーブのような、中国の山水画の山のような、極端な、特に、でだしの二音目に、抑揚をつけて、しゃべくるんだろう。
◆それにつけても、なんだね、靴音といい、例の、〜でえ、だからあ、といい、女の出す音はいくとこまでいっていると思いませんか、御同輩。話飛躍するが。

酔っぱらってるので、神よ、小言を許したまえ。あとでまるごと削除するかもしれないけど。むかし、山藤章二さんが、江藤淳の似顔絵に小言こうべえとキャプションをつけていて、あまりにその見立てがはまっていて感動したことがあった。絵も、江藤さんの番頭面(←倉橋由美子さんが自作をけなされたとき、江藤氏に対して切った啖呵、かっこいいね)を、例のかんじでデフォルメしていて、しみじみ鑑賞しました。江藤淳=小言幸兵衛。
それはともかく、だがしかし、江藤淳の小言が、時代をすこしは引き締めた、ということはなかったか。
ないか。
福田恒存の国語に対する嘆きが、少しは日本語をよくした、ということは、なかったか。
ないか。

自戒しよう。
女一般をどうこういうのは、さすがにおっかない。
だがしかし、女は最近の女の夜郎自大ぶりをどう思っているのだろうか。女は女に厳しいはずだからな。
「あんた、ちょっと、そのブーツのカンカンいう音、なんとかしなさいよ。何様だと思ってんの」といいながら、自分はミュールでエスカレーターに大音響、とか、ね。

むなしい。ちょっとダウンなせいもあるか。ビール、ニンニク、マーボ、などで元気をだそうとしているのだが。