京都で花見。
10時ごろ京都駅。
京都御所へ。二週連続。糸桜は終わってました。
京都御所一般公開で、雅楽の公演に遭遇。
緩やかな舞い。
能ばかりみているせいか、舞いの動きは少し緩慢に感じられました。
やおら中腰になったかと思うと、両手でコマネチ!をやったのには少し笑った。
音楽は、どうかなあ。凛としたものがほしかったなあ。
高野川の桜はいい感じ。下鴨神社へ。
高野川と賀茂川を結ぶ疎水の桜がお値打ちでした。
北山。進々堂でランチ。ここは、なにしろ接客がいい。えんどう豆のスープがいちばんおいしかった。
竜安寺。
今回、なんと、石庭へ。3年ぶり。目当ては枝垂桜。
小ぶりな、お品の良いお庭じゃないですか、改めて見ると。
桜は、良いアクセントになっています。
禅の厳しさよりも閑雅な風情を感じました、私は。桜のせいか。
良かったです。
回遊式のほうは、いつものとおり、当方の心の芯をふにゃっとさせてくれます。
ふたつみっつ、おわんを伏せたような北山の背景が、なんともいえません。
このあたりで、雨が本格的に。
かっぱのフードをおこし、ねずみ男状態で散策。
今宮神社。初めて。
二店の炙りもち屋さんは、話に聞いていたとおり、狭い参道をはさんで対峙しています。のれんに、それぞれ、本家、元祖、と大書してるぜ。
女の子の二人連れなどは、遠慮なく受けてます。
横川の釜飯を思い出した。
それぞれに客が列を作っている。当方も一方の列に並びましたが、なんだか照れくさくて、買わずに列を離れました。
大徳寺へ。右手の塀越しの竹林は、森閑としていて、歩いていてどきどきする美しさ。京都にしかない空間。ほとんど官能的。嵐山の比ではありません。
興臨院となんとか院が特別公開。
いつも思うのだが、塔頭ひとつで600円は高くないか。金閣だって500円だ。
いずれにも入らず。
北大路から地下鉄で蹴上へ。
インクライン、南禅寺、岡崎。満開。
白川沿いに東山へ。
能楽会館への往き帰り、ここの桜だけは見逃すまい、といつも思っていたのですが、今日、対面することができました。
感極まって、缶ビールで祝杯だ。
雨の中、行く手に、オレンジの衣のネズミ男が、桜のしたで缶ビールを飲んでいる。直進すると、男とすれ違う。
さあ、あなたならどうする。
左様(池波正太郎流)、人の列が、私の手前の細い、人ひとりやっとの橋で、急に川の反対側に流れ始める。
道幅は十分ある。道をふさいでいるわけではない。
本日最高のソメイヨシノの枝ぶりを愛でつつ、構わずビールを喉に流し込む。
男は黙ってサッポロビール(正確にはエビスビール)よ。
痛快なり。
東山から京都駅へ。そのまま帰宅。
という訳で、盛りだくさんな一日でした。