すっかり恒例になった、年の末のバレーでした。
ねずみの戦争が終わって、松林散歩にかわるところの浮遊感。
ピットは、弦の人数が少ないから、木管の響きが際立つ。
チューバなんかも効果的だ。
バレーの音楽はバレーをみながら聞くのがほんとだと思います。
花のワルツなんかは、群舞があるとなしじゃ、五感へのインパクトは全然違う。
女のダンサーを持ち上げてふわっとおろす、そのふわふわ感がこの音楽のすべてです。
また、チャイコは、臆面もなく、そういうことができる。
おんがくは思想ではない。
五感の遊びだ。
ということを19世紀のどんづまり、という誰もかれも眉間にしわだった時代に、敢然と、ぬけぬけと、やりとおした。
というわけで、今年も、こんなところですか。