啓発舎

マジすか? マジすよ

N響

ブロムシュテット

英雄

死と変容

タンホイザー

 

楽しめた。

 

エロイカの良しあしは、血が騒ぐかどうかにつきる。

今夜は、日頃自分の裡で発言が恵まれない「雄渾」勢力が、盛んに気勢をあげていた。

一楽章全部、二楽章中間部の少し明るくなるところ、終楽章、と、途切れず流れる、推進する。

 

自分でもやったことある曲は、どうしても細部を聞いてしまう。

アンサンブルは、セカンド、ヴィオラのきざみとか、ずれる、繰り返しで補正されるかと思いきや、同じ個所でまたずれる、などあったが、こういう演奏ではそれは瑕瑾にならない。

おおらかに進む力がそんなもんかき消す。

 

こういう演奏はよいですね。

2ndのうしろのほうを見るとその日の団員の乗り具合がわかる。

 

タンホイザー

ホルンがおとなしい。

 

死と変容

マロのとなりのお姉さんが、掛け合いをやっていたが、艶っぽい、よい音色だった。

 

それにしても、ブロム爺が振ると客の喝采がすごい。

Bプロには珍しく、何人かスタンディングしてました。

 

前半エロイカだったもんだから、休憩のビールが、なんか、自分にごくろうさんという、打ち上げみたいな気分だった。

このあとまた脂っこいのを食うのか。

で、食ったら、それはそれで胃袋にはいった、と。

 

高揚感は持続した。

 

年にい何回か、こういうことがあると、それだけでやっていける、という、そういう心持になりました。

音楽の力は、大きいよ。

 

ブロム爺さんには、この先、200才ぐらいまでは活躍していただきたい。