啓発舎

マジすか? マジすよ

N響。テレビ。
ヤノフスキのヒンデミットエロイカ
ヒンデミットで、各楽器群の風通し、というか、分離がいい、と当初感心したが、すぐ、録音のせいだと気づいた。
 エロイカで顕著だったが、客席で聞いたことがないミキサーが編集したのか、ホールトーンが乏しい。
 オーボエチャルメラなのは、奏者のせいか、集音のせいか。
ヒンデミットの二曲は、両方初めて聞くが、ショスタコの先駆みたいな印象です。
 木管とハープのやつは、面白かった。この曲ではオーボエチャルメラが気にならなかった。
エロイカは、よかったんじゃないですか。
 指揮者は、ロックスピリットがある。
 基本、早めのインテンポ。
 緩急がない、ともいえるが、この曲の場合、一気に畳みかけるという解釈は、ありだ。
 特に、弾くほうは、気持ち良かったりする。
両端楽章、特に終楽章は、重戦車の突進みたい。
 私は好きです。
◆楽器群ごとに音を拾うので、会場で聴くバランスではないのが、かえっていいかもしれない、特にこのNHKホールでは。
◆前から言っている、Vnがスカスカじゃないですか最近、という当方の疑念は、この集音で明らかになった。
◆二楽章の最後、はだかで弱音でdimで、というおっかないところの1Vnのざらざらした音は、いただけない。みたところトラが多いということで割り引くとしても。

一時、AかCの会員にもなろうか、と思ったことがあった。特にデュトワは大曲をNHKホールでやるので。
だが、今日の音を聞く限り、当方の再生装置、ダリのスピーカーでも、ホールで聞くよりましだ。


ということで、今夜は、わりと楽しめた。