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クラシック音楽館 N響第1883回定期公演
N響1883定期▽1.ピアノ協奏曲第4番 ピアノ=ピレシュ2.交響曲第4番(以上ベートーベン)指揮=ブロムシュテット▽ピレシュの引退ミニ・ドキュメンタリー
番組内容
N響1883回定期▽1.ピアノ協奏曲第4番 ピアノ=ピレシュ2.交響曲第4番(以上ベートーベン)指揮=ブロムシュテット▽ピレシュの引退ミニ・ドキュメンタリ心の声に耳を傾けて▽若い世代に伝えたいピレシュの思いとは?ピレシュが考える「音楽のあり方」とは?▽ピアノ協奏曲第17番 K.453から第2楽章、第3楽章(モーツァルト)ピアノ=ピレシュ 指揮・ブロムシュテット(1992年11月5日)
ピアノ…マリア・ジョアン・ピレシュ管弦楽NHK交響楽団,指揮…ヘルベルト・ブロムシュテット


BRAVO!

端正な、蒸留水のようなピアノ。
ブロム爺は、いつものようにマッチョ。縦の線、発音のアクセント。
これと調和するのは、ピレシュさんの様式に対する感受性が際立って優れているからだと思う。
冒頭ももちろん、テンポを揺らさない。

ピアノという楽器は、私と、決して相性がいいとはいえないが、こういう、姿勢のよい、凛とした、しかも駘蕩な音楽を奏でられる楽器であるならば、よりそってもいい。
右手で紡ぎ出す、コロコロ音のつぶつぶの心地よさ。

モーツアルトに近いベートーヴェン


4番は、当方が本番にいあわせた7、8と同じ解釈。
終楽章は、ほとんどロックンロールでした。
スケルツォのざくざく感も、7、8と同じ。
テレビでみるとよくわかるが、弾く方もグルーヴしている。
月並みな言い方だが、ブロム爺はN響を完全に手中に収めている。


それにしても、これは、老境の音楽か。