◆わたしはわかりません
今年の「主宰が選ぶ第一回輝け流行語大賞」は、これできまりだ。
このご発言で、啓発舎流行語大賞が発足してしまった、と言い換えても良い。
選考理由は、くだくだ言わないほうがよさそうだ。宮様のためにも、私のためにも。
いや、いま当方の身の回りで起こってることとと、これがシンクロしたおんですから、ついつい。
地べた関連の仕事をやっていると、よくいる。
当事者として登場。或は当事者を代理する立場として。
いいとこすくめのの案件の持ち込み、という体裁をとる。
その件は、どうでこうで、と引っ張る。
そのうち、いや、本人となかなか連絡とれず、だの、先方決裁が遅れているようですね、だの、ここのフレーズはヴァリエイションがある、が、いずれにしろ、雲行きが。
で、最後の決め台詞が、冒頭だ。
私はわかりませんよ、そんなこと。
これ、日常。
銭金さえからまなければ、いつものことね、でケリです。
これに目くじらたてたら、不動産の世界で、情報入いらなくなる。
肝は、絶対銭金ざたにしないこと。
手付、といいますか、予約とでもいいましょうか、少しばかり預けていただくと、にのっかるとアウト。
私は、だから、いまのところ、セーフです。
この業界だけで通用する常識。
出るとこ出たら、裁判すれば、そりゃ負けます、そいつが。
わかりませんとか言って、あんた当事者、権限者だっていっただろ。
無権代理、というやつですね。
不動産ならまだいい。
実の娘に、これをやるか。
どうでもいい話にもふたつあって、どうでもいいけどおもしろ、と、どうでもいいけどどうでもいい、の二種類。
本件、もちろん後者だが、いま、少し、その「わたしはわかりません」におれがからんでいることもあり、つい書いた。
再度言う。
実の娘の一番大事な局面で、これを言うか。
やっぱり、後味わるいね。