名マーケター・森岡毅氏が語る 苦境を乗り越えるための仕事論
から抜粋
いろいろ経験して、いま私が言いたいのは、日本人は全員、ゆとりを持ちすぎだということです。ふざけてるんじゃないかと。
アメリカほど国も大きくない、資源もない、軍隊もない。なのに、大きな会社の様子を見ていると、一日8時間働こうが10時間働こうが、そのうちの8割くらいの大切な時間を、多くの社員が消費者価値に関係のない、社内だけの内向きな作業に浪費している。誰も何も決めないミーティングのための資料づくりとか、部門や上司の見映えをよくするための召使労働のようなことばかり。
みんなどんどん内向きになって、イノベーションを生み出すために頭を使っている人が減ってしまっています。それで成長が止まってるんですよ。
—— そういう仕事に疑問を持たない人が多いということでしょうか
日本人の大多数が、なんとなく大学に行って、なんとなく会社に入って、なんとなく働いている。このままだと外国に削られて日本が貧しくなってしまって、日本人が食えなくなってしまいますよ。もうそういう未来は見えてきています。
ただ、日本という国の経済力が落ちていくことと、その中で働いている一人の日本人が豊かになれるかどうかは、必ずしも一致しているわけではありません。だから、国がどうなろうとも、個人としての自分が豊かで面白い人生を歩むためにはどうしたらいいか、みんな真剣に考えたほうがいい。それには自分が持って生まれた、誰も盗めない自分の特徴を知るしかない。成功する人はみんな、自分の特徴を生かすように道を歩いてきていますから。
全体としては、凡庸な部類に属するよくあるキャリアポルノ。
うえの抜粋は、「ともかく、いまがんばるんだ」という結論にもっていくための、誘導部分。枝葉。
たまたま、そこだけ、おらが、主宰が書いたか、という内容だったのでひっぱった。
日本の現状認識は、全く同感。おれの体感として。
眼目は、そこからひっぱる、じゃあ、どうするの、の部分。
もう一回ひく。
国がどうなろうとも、個人としての自分が豊かで面白い人生を歩むためにはどうしたらいいか、みんな真剣に考えたほうがいい。それには自分が持って生まれた、誰も盗めない自分の特徴を知るしかない。成功する人はみんな、自分の特徴を生かすように道を歩いてきていますから。
再読、主宰が書いたか、という文章だ。
◆国がどうだろうと
◆個人のおもしろを追究する。
◆そのためには、自分の装備を点検すること。
という3つの要素からなる。
国がどうだろうと知ったことじゃない、というのは、このブログで耳タコ。
おもしろ、こそ、すべて、も。
最後の、「誰も盗めない時分の特徴を知る」は、言うは易し、行うは、すこし技術がいる。
自分との対話。
主宰がおもしろおかしくやってられるのは、自分との風通しを欠かさないからです。
そんじょそこらの奴は、おれの真似をしないほうがいい。
ふたつあって。
◆ひとつは銭金。
◆もうひとつは、世界との関わり。
両方だいじだ。
銭金は、ほんとに、自分の足で立ってやっていこうと思ったら、とことん、自分を味方にして都度都度切り抜けていかないといけない。自分しか頼れる奴はいない。
自分を頼れない奴は全員沈没します。
これはふたつの意味があって、自分に信をおけるか、という主観的な要素と、腕は確かか、という客観的な側面。
最悪は、自分で自分はエラい、と思ってるが、傍からみると、全然ダメ、まるでカモネギという奴だ。
これがいちばん多い。
銭金は、以上。わかりやすい。
次、世界との関わり。
ここでいう世界とは、もちろん、ヒトの集団、などではない。
ヒトは、むしろ、疎外要因。
ヒトは関係ない、本質はもじどおり、時空間、の意、であるが、これについては、このブログでは言及しない。
ほんとにだいじなことは、書かない。
今日は、自分のための備忘録。