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組織に属することによって対価を得ることから解放されて一番いいのは、つきあいを自分で選べる、ということだ。

と、いままで何回も言ってきたことをなんでいま繰り返すかというと、ちょうど今頃、そこらで金持ち昼食会をやっているところだから。

あいにく、とメール返しても、念のためとかいって出欠確認してくるのよ。都合三回断りを入れる仕儀となった。

金持ち、と言い切るのはちょっとあれで、不動産だのなんだの一定のスペックのおやじ、ばばあもいるか、の集まりの、その中で、誰かさんが選んだメンツということなので、実は火の車の奴もいるかもしれないが、おれの知ったことではない。

一回でたが、おれ以外は、まあ確かに富裕層と言っていいような規格だ、その場で耳にしたそいつらの性能から判断すると。
ツインカムターボ３リッターV６エンジン、みたいなかんじ。

この国の善男善女はみんな格差マニアだから、富裕層の習慣だの、セレブの趣味だの、金持ちネタをかます奴は、東洋経済オンラインで必ずヒットランキング上位になる。

言っとくが、富裕層だのセレブだので一括りするのは全部与太だぞ。言っとくが。
金持ってるかどうか、と、そいつが優雅でアートのチャンピオンかは、まったく関係ありません。

むしろ、たまたま、はずみだか親譲りだか悪さだかで持ってるだけ、がほとんどだ。
親譲りは、お品よくなるチャンスもあるはずだが、ドラ息子、といっても、もういい年だが、は、特にダメな感じがする、いま浮かぶ３つぐらいのサンプルから判断するに。
金がはいるとやおらアートだのなんだのお品と教養に走るが、半世紀の時間は逆もどりしない。
人間４０年５０年生きたら、あとはその流れでいく。
特に嗜好は。無理やり曲げるのは勝手だがしんどいだけだろう。

という、その窮屈さ、慣れない上着を無理やり着てるみたいな奴ばかりだ。

仕事の話はやめましょう、お芸術とかの浮世ばなれした時間を過ごしましょう、というコンセプトらしいのでそうなったということもある。
仕事の、ここだけの話だけど★◎銀行なんとか支店はとろいぞ、狙い目だぞ、みたいな話は結構面白いんだけどね、それが封じられるとどういう悲惨なことになるか。
ということを身をもって体験したわけです。
仕切り役が、勝手に集めたおれの情報からやたらに水を向けられたが、あいまいな相槌を打つことに専念した。

下品で無教養をもって鳴るおいらを辟易させるのは、なかなかできるもんじゃありませんよ。

もう終わった頃合いなので書く。

仕事がらみのほうの会には今後も出続ける、アンテナをはるにはいい集まりではあるから、ので、悪態はこのくらいにしましょう。

運慶、どうしようか。人込みは大嫌いだが。