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AIが将棋の名人を破った。
人間の優れた頭脳が、既に機械に負けている。
従来、優れた知性が長い年月の研鑽を経てはじめて実現する領域が、やすやすと機械に負かされる。
その典型の法律家なんて、もうダメじゃないですか。
知的職業から順にやられる。

それは前段で、実はどうでもいい。

そうなると、五感のみが人間の優位だ、と、このブログでもさんざんつぶやいているが、果たしてそうか。

「人間らしい」といわれている営為のいくつか、たとえば「おおメリーさん、私はあなたを愛します」というのは、弁士がアテレコでしゃべるから嘘くさいのではなく、愛だのコイだのは「金持ってコイ来い」と発情が本質で、動物の本能としてもそれこそ割合「機械的」な部類に属する、というのは、年をとれば猿でもわかる。猿はわかるが人間はもっと愚かだかららわからない、ということはあるかもしれないが。

ぼーっとしてます、とか、いい気になるのも、そのうち機械に代替されてしまうのだろうか。