いままでたどってきた道のりがどうで、これからこうで、というのはひとまずおくとして、いま、たった今、午後ぼーっとしているという事実はなにものにもかえがたく、この体感だけで、まずはよかったよかった、ということだ。
で、よかったよかったしてしまうと、いままでとかこれからは、まさしくどうでもよくなるので、いったん横におく必要もなかった、ということがわかる。
これから、については、そうは言っても、食えないと困るので、なんか、とりあえずは食えて行けそうだ、という条件だけは整えておく必要があるが、環境はなんとかなりそうなので、それはいまのところは考えないでよさそうだ。
いままで、ああでこうで、というのは、たった今、まあいいので、どうでもいいわけです。
じゃあ、いま、どうよ、ということだが、五感なので、そのなかでも聴覚、と、あと風が流れるのは触覚ですか、そんなところにゆだねる、と。
いままでもこれからもない、いまは、なんか聞こえる、ということ。
というだけのこと。