啓発舎

マジすか? マジすよ

ロイターの宣言

Steve Adler
<前略>
トランプ政権による攻撃が今後、どのように先鋭化するか、あるいは、そうした攻撃によって、われわれの取材活動がどれほど法的な制限を受けるのかはわからない。
だが、確実にわかっているのは、われわれが常に、どこにおいても、自分たちの仕事を支配している同じルールに従わなくてはならないということだ。
そのルールとは、すなわち、以下の通りである。
<やるべきこと>
●人々の生活にとって重要であることを報道する。そして、人々がより良い判断ができるよう、必要な事実を提供する。
●より賢く、精力的に動く。情報を得るためのドアが1つ閉ざされたなら、別のドアを開く。
●発表資料に頼ることは止め、情報への公式なアクセスがあるかどうかにはこだわらないようにする。どのみち、本当に貴重だったことはないのだから。ロイターのイラン報道は傑出しているが、われわれには事実上、公式に取材する手段はない。だが、われわれには情報源がある。
●人々がどのように暮らし、いかに考え、何が彼らに役立ち、彼らを傷つけているのか。そして、政府とその行動が、われわれにではなく、彼らにどう受け止められているのか。現地に入り、さらに理解を深める。
トムソン・ロイターの「信頼の原則」を手元に置き、「高潔さ、独立性、偏見からの自由を完璧に維持する」ことを忘れない。
<すべきではないこと>
●決して臆することなく報道する。
●ただし、不要なけんかは売らない。あるいは、自分たちについての記事は書かない。われわれは自分たちの内輪の話を気にするかもしれないが、世間一般はそうではなく、たとえそうだとしても、われわれを支持しないかもしれない。
●フラストレーションを毎日のようにかきたてると思われることについても、表立って怒りを爆発させるのは避ける。他の、数えきれないほど多くの国においても、われわれは個人的憎悪から記事を書いたと疑われないよう、自分たちの考えは内にしまっている。米国でも同様にそれを行う必要がある。
●報道活動が置かれている環境について、悲観的すぎる見方をしない。そうした状況は、われわれがより過酷な世界で学んだスキルを実践し、模範を示し、どの報道機関よりも新しく、有益で啓発的な情報や洞察を提供する機会であるのだから。
<後略>

眼目は、<すべきではないこと>。
不要なけんかは売らない、個人的憎悪から記事を書いたと疑われないよう、自分たちの考えは内にしまっている、悲観的すぎる見方をしない。

言うは易く行いは難い、のではあるが、ロイターは実際に発表する記事で上の基準を注意深く遵守していると思う。


大人だ、ということです。


おれも「悲観的すぎる見方」はしたくないが、朝日産経のヒステリーを見るに、この国はメディアに関しては、もうダメですか。
感情的であるか、お下品であるか、旦那もちであるか。いずれにも当てはまらないメディアがこの国にあるか。


<追加>
NHKBS女子カーリング
LS北見北海道銀行
見ごたえあった。小笠原選手の面魂に尽きる。