啓発舎

マジすか? マジすよ

今日は予定通り雨に降りこめられたので、さて、なにして遊ぶか。

9時5時稼業の足を洗って3年経つが、全然ひまにならない。
なんというか、お祭り一千日というかんじ。
それはどういうことかというと、人間は頭の中で生きているということだ。
それがわかる、ということだ。
説明する。
朝から晩まで犬に吠えられたり蜂に刺されたりしていると、世界は外にあると思う。
それがなくなると、世界は裡にあるとわかる。
しかもそれは継続する。
裡の世界は続くのね。
たとえば、私の中には、いまも、昨日のジャズ喫茶の浅川マキスタイルの姐さん、といってもいまの若い奴に通じないか、の姿がそこらに配置されている。
浅川さんというのはジャズ歌手で黒づくめでロングヘアで厚化粧、というか、変装というか、の女のひとで、そのこわもての類型を当方が勝手にひとくくりにしている。
新宿アングラ文化みたいな世界に結構棲息していた。
戸川昌子カルメンマキ、緑摩子、などの造形が一瞬浮かぶ、あわててすぐ消す。あと日活ロマンポルノとかな。全然お世話になりませんでした。
絶滅危惧種指定を受けて久しく、絶滅しても誰もなんの痛痒も感じないが、商売柄中央線沿線を徘徊していると、いまでもたまに出くわすときがある。
それが、こんなところに。
かんじのよいお姐さんだったので、ジャズ喫茶という場所柄のコスプレでしょうか。アキバで同じ仕事したら、メイドスタイルになるのかな。
当方の面白コレクションに登録する。


すぐそれる、困ったものだ。


もどす。
というわけで当方の中では、きのうの四谷ジャズワールドが展開している。
先週の日向ぼっこの時空間も現役だ、それにかぶさる。

肝は、それが続く、流れるということ。

ある意味、外の世界はとりあえずどうでもいい。
だけど、外の世界が裡の世界に刺戟を与えていることも確かで、相互の往ったり来たりは、ある。

でも、常に現前にあるのは裡の世界です。

持続する裡の世界、というのが、生きていくということのすべてなので、そりゃまあ、どうでもいいわけだ。


あっち、と、こっち、というのも、自ずから当方の内側になじむ事象とそうでもない有象無象というのはあるので、そいつらを総称して、あっち、とか、そっち、とか言ってるだけだ。


そういう意味で、このところ、地上の楽園状態といって過言ではない。
やっぱり刺戟は少ないほうがいい。