◆きのうのN響はよかった、テレビ。
フルオーケストラのバッハは、あり、だ。
ただ、ずっと聞いていると、対位法だからしょうがないのだが、声部がみっつかよっつなので、大ユニゾン大会になるのだね。
ウェーベルンの編曲も、だから、6声という、バッハとしては最多、ぐらいじゃないかしら、の声部のリカルチェーレを選んだのではなかろうか。
こないだ、パパヤルヴィでプロコの6番を聞いたが、曲としては、やっぱり5番のほうがメリハリはある。
プロコ祭り。会場は、さぞ盛り上がったでしょう。
テレビでみるのがちょうどよい曲というかんじもあり。
眼目は、つけたしでやったチェロ四重奏だ。
バッハ、シャコンヌ。
かっこいい。修行僧みたい、みんな。
低音部を支えた桑田氏ですね、なかでも。
向かって一番右の人。
この人発音、音の出だしがいいんだよね。
カチッとしたチェロ。低音が締まる。
アンサンブルとしての技術水準は、世界一じゃなかろうか、もともと合奏が仕事のメンバーであるだけに。
演奏会があったら、絶対行きます。
曲もいい。
この曲、ヴァイオリン一本だと、きつい、聴くのが。
ヴァイオリン1丁で必死でやるから、ああいう深刻な雰囲気になる。
でもしかし。完全に多声部の曲を独奏楽器用の譜面にするバッハは、やっぱりすごい。
隠れた声部を補ってチェロ4本にして、主題と変奏、フーガっぽいところ、が明らかになる。
久しぶりに、テレビで動かされた。
思わず楽器だしておいらもしばらく遊んでしまいました。
◆で、今日だが、昼間から四谷の地下にこもりジャズを聴く、コーヒーで2時間。
ジャズは、音でかいほうがいい、と改めて思う。
客は、全員じじい。よろしいか、全員ですぞ。
おれが10人いるかんじ。