まずは、引用。
永江一石氏のブログより抜粋。
イソップ物語には無い、オオカミとヒツジの話
さて、本日は、30年前くらいから仕事相手と酔っ払うと必ずする、この話をしてみます。心理学でもなんでもなくて勝手に言ってるだけですので念のため。
人間は大別すると「オオカミ」と「ヒツジ」に分けられます
オオカミ ヒツジ
金 自分で稼ぐべきと考える 働いた分をもらうと考える
楽しみ 獲物を捕まえること 毎日のんびり暮らすこと
欲望 強め あまりない
空腹 割と耐えられる 絶対イヤ
食事 食えるときに食えるだけ食う 腹八分目が主義なので健康
個性 かなり強め ほかと違うのは嫌
友達(群れ) 少なめだけど深いつきあい 広めで浅いつきあい
悪者率 高い 低い
知性 高め ※ずるがしこい 低めでも問題ない
最悪の結末 野垂れ死に ジンギスカンヒツジのほうが絶対的な数が多く、オオカミは少なめ。国によってオオカミの比率が高いと収拾が付かなくて内戦ばかりになるようです。アフガンとかアフリカの一部とかね。狩猟民族にはオオカミ型が多く、農耕民族にはヒツジ型が多いのはある意味当たり前。
ヒツジかオオカミかは、生まれたときに決まっています。が、環境によってヒツジの群れに交じって牙を隠して暮らしているオオカミとか、たまに自分はオオカミだと信じ込んでひとりで群れを出て速攻で食われて死んじゃうヒツジもいますが、草が豊富で肉食獣がいないエリアでは、群れから離れたヒツジだけでも生きていけます。離れ小島とかね。
ヒツジの中にも群れのリーダーとなるタイプもいますが、せいぜい一頭で主導権争いはあまりないです。オオカミも群れのリーダーと下っ端がいます。リーダー争いが激しく、うかうかしていたり、年食って弱くなると若オオカミの強いのにやられて群れを追われます。
顕著なのが食事に対して。オオカミは自分で稼いで獲物を捕らえて食うことが最大の喜びです。いつもはネズミとかなのでたいしたことないけど、たまにシカとか物凄いご馳走にも当たります。しかしたいていは腹ぺこで飢えてます。一番の望みは「旨い獲物を腹一杯食うこと」です。
ヒツジは決まった牧草をむしゃむしゃ食ってるだけで満足。エサは羊飼いによって与えられ、自分では探しません。自分の毛を刈り取られる代わりの報酬として安全を約束され、毎日同じでたいして美味しくない牧草を食います。空腹はあまりないかわり、猛烈な食欲もありません。「働いてる分は給料はもらう。それ以上はしない」という感じでしょうか。
あなたはどっちのタイプでしょう。
おそらくオオカミタイプは就活に失敗して自殺っていうことが馬鹿みたいに思えるはずです。就活失敗したって自分で仕事するとか、バイトから這い上がるとかなんでもできるじゃんと思います。そもそも飼われること自体が嫌なんで、別に就職にこだわらない。
が、ヒツジタイプにとっては、羊飼いが見つからないということは、すなわち「死」を意味するわけで・・・。危険から守ってもらえないし、しかも毎日のご飯も貰えないってことは、どうせ死んじゃうんだから、今死んでも同じだよ、になるんじゃないでしょうか。
オオカミにとってはヒツジの気持ちは分からないので、このニュースを馬鹿げているといっても仕方ないわけ。就職できなかったらノマドで独立して自分で起業できるのは元がオオカミの場合だけです。ヒツジさんにそうしろと言ってもできないわけさ。
まあ、そういうことだ。
白眉は両者の比較表
「悪者率」とか「最悪の結末」で特に強打したので膝が痛いぜ。
面白いので、自分流にアレンジしてみたい。