啓発舎

マジすか? マジすよ

気候もよくなったし、っていうんでほんとに久しぶりに立ち読み。店内でだが。
麹町の山○書店は、辛嘲と蚊春を平積みでならべて、どんどん立ち読みしてくれ、という太っ腹なスタンスが感じられるので好きだ。
勝手においらが決め込んでいるだけか。
それにしても、昨日叱ったにも関わらず、今週号もまるで月並み、情けない。
辛嘲に至っては、中川政務官をせっかくすっぱぬいてgood jobしたのに、後追いがこんなありさまでは、斎藤天皇が地獄で泣いているぞ。
それはそうと、いつも黒い報告書の近くに見開きでのっかっている福田和也の連載が見つからなかったので目次で調べたら、やっぱりなかった。
休載か、降ろされたか。
降ろしたのだとすると、あれほどつまらない連載をこれほど長きにわたって載せ続けておいて、何故、いまごろ降ろすか。
山口瞳なみに100年ぐらい載せ続けるのが、辛嘲魂というべきではないかね。
おれは、福田の連載の、なんというか、凡庸さを味わうのが無上の喜びだったのに。
年寄のささやかな愉しみを奪うとは怪しからん。



きのうは、夜中まで、実録連合赤軍を見ていた。
あさま山荘で、坂東国男がビスケットをつまみ食いしているのを吉野雅邦が見つけ、坂東に自己批判を迫る、銃撃戦の真っ只中に。
今後は規定の糧食以外食わない、と素直に自己批判する坂東の、狂犬のような面構え。
最も印象に残ったシーンだ。
ほんとかね。
銃撃戦の最中でも「革命家」としての規範に従って今後はビスケットをつまみ食いしないと誓う共産主義者魂だ。
これも美談といえよう。

映画は、重かった。
閉じたカルト集団のたどる途は、古今東西みんな同じ、ということか。