いやあ、観ましたイングロリアス バスターズ 予断ぬきで。
昼ごろ恵比寿に行こう、久しぶりにガーデンシネマで映画を見よう、と思い立った。半端な休日をつぶすにはこれが一番。で、やってたのが、これ。
題名も知らなかった。ブラピのでる戦争映画のようだ、どうしようか。マットディモンのやつもやっているようだ、どっちでもいいや、時間帯のあうほうを見よう、と。その程度。
凄かったですね。
はちゃめちゃだね。3時間。
地下の酒場でのかけあいが一番かな。冗長と感じる人が多いだろうけど。
ナチの将校の左に座った元ドイツ兵が、ナチ将校に対する殺意を持て余すかんじ、とか。
カメラも、盛んにスティーなんとか、とかいったそいつの目つきのすわった顔をぬき、そこから急展開するか、とおもいきや、まったく意外なきっかけで敵見方入り乱れての撃ち合い、最後に残ったのは、なんと。
はぐらかし、じらし、映画の文法の宝庫だと思う。
スピード感の勝利でしょう。
で、なんだろう、笑えるわけです。全編。
第?部も面白かった。
酪農家のおやじがナチのユダヤハンターの大佐を招きいれる。
パイプをやってもいいですか、どうぞ、というやりとり。カメラ、大写し。火をつける、アップ。なにが起きるか。
何もおきないんだよ。
そういうところ。
後半。ナチの英雄が映写室に女をたずねる。予想外の展開。女、すきをみて男を射殺。このあたりまでは、ああそうね、とスーリーに追いついていける。ところが、その直後、なんと、あっさり、あっさり・・・。
女がひどい目にあう映画だ。
特に、ドイツの大女優、じつは連合軍のスパイ、の役柄のお姐さん。
冷たい品のあるすげえいい女なのだが、これが、ほとんど三枚目じゃないですか、役回りは。
狂言回し役のナチ大佐に、見抜かれ、一対一で密室に。さあここから何がおきるか、というところで、これもあっさり。
いくらでも膨らませるストーリー展開をあっさりぶったぎるかんじ。
凄いですね。
割合骨のありそうなナチの将校を尋問する。狙撃兵はどこに隠れている。いえない。いえ。FUCK YOU。
よくある展開。
その後、バットをもって人相の悪い男登場。で、やおら、あっさり。
あと、映像がきれいだ。女も。この監督は、女を綺麗にとるな。主役級二人はいずれも、よかった。品あり。ゲッペルスの通訳の女、とか。
ブラピいつもどおり。あっけらかんとした感じははまり役。女の傷口に指突っ込むとこなんかすげえぞ。
悪役であり狂言回しであるナチ将校の、食うところ。
映画館主の女とパリのカフェで菓子を食う。大写し。もぐもぐ。さあ何が起きるか。なにも起きない。
なんか、悪い夢をみた、というかんじの、観終わった感。
これはしかし、どうなんでしょうね。
モラルっぽいことをつべこべ言うのは、他の人に任せたいと思うが、それにしても。
ビアホールでクリーミートップ1パイント。日仏会館でランチ、といういつものパターン。
ビアホールは、空席目立ちました。ガーデンプレイス近辺も、イルミネーションは例年どおりだが、人出は、そうでもないなあ。
期待もなにもしてないで暇つぶしのつもりでみた映画だったが。
水曜日は安いとかで1000円ではいれたし、拾いものといえよう。
ちょっと後にひく感がある。