啓発舎

マジすか? マジすよ

セブン

何度めか、セブンをみる、BS。
実は、ウォーターボーイズを最後までみて、そのあとチャンネルをあわせた。
ちょうど、ブラピとモーガンフリーマンが胸毛を剃ってマイクを付けるあたりだった。
これが良かった。前半をみていたら、例の畳みかけで、少し感性がマヒしてしまうところ、結末でのこの映画の緊張の持続につきあうことができた、おそらく初めて。
ケヴィンスペイシーと二人との、なんというか、道行。これは映画史上に残ると思う。
冷静、あるいは沈着を装うケヴィンスペイシー。
次第に自らの言葉に酔い激昂、ブラピを挑発、それに乗るブラピは、結末のやりとりの伏線だ。
モーガンフリーマンの、クリシュナムルティ言うところの受動的な凝視。
高圧線のジャングルで車を降りる。
犬の死体。
「私じゃない」とスペイシー。
このシーンでギャグをはさむ。

結末のストーリーは、ちょっと、と何回みても思う。
そこまでダメを押すか。
キリスト教的な徹底か。アンチキリストも、アンチもキリストのうち、か。
罪とか、絶対とかは、どうしても性にあわない、生理にこたえる。

おいらも仏教徒か、この国にアレンジされた教えの。
というのは、薄明かり、自らを省みて。


さすがに、ちょっと口直しを。
ギャグといえば、こないだ、これもテレビ、地上波か、で初めてみたプレデター
最後、プレデターに追い詰められ絶体絶命のシュワちゃん。丸腰。
迫るプレデター。あと一突き。
と、そこでプレデター挙動不審。なんだなんだ、何故か、お面、だったんだ、をとっているではないか、なぜか。蒸れるのか。
それで、なんだか顔面崩壊みたいな素顔をさらす、何故か。
間。
茫然とも、虚脱とも、目が点ともいえるシュワちゃんの大写し。
更に、間、或いは間延び。プレデター、なんか手持無沙汰。
見つめ合う二人。
シュワちゃん、我にかえり、やおらつぶやく。
「なんて醜い顔だ」




笑った。


この間、あるいは間延びも、映画史上に残るのではないだろうか。
製作者は意図したか、聞きたいところだ。
公開の際、このシーンで観客から笑いがでたか、知りたいところだ。
ご退屈様。