電話が鳴る鳴る。
ことごとく踏み倒す。
借金か。
というわけで外はいいお天気だ。昼過ぎだが。
起き抜け散歩でもしよう。
図書館からの帰り、となりの女学校の生徒さんたちといきあう。
二学期が始まったのか。
新聞雑誌をとばし読みしたが、そっちはそっちとしか言いようがないのでいちいちコメントしません。
レコ芸のピアニスト特集だけちょっと面白かった。
ピアノは、いまでもあまり好きではないが、シューマンさんのご縁で最近聞く。
シンフォニーでもクインテットでも形式は問わない。
それでピアノもきく。
ホロヴィッツが、いい。
で、特集をパラパラやったら、みんなホロヴィッツをほめるよね。
いままで、こういう特集でだいたい一時代前のヴィルトオーソをよいしょすると安全みたいなのを読まされ続けたおかげで、全然信用しないことにしているが、今日読んだら、なるほどと思えることが結構あった。
リヒテル、ミケランジェリなんて名前も必ずでるが、おれはこの二人はピンとこない。
といえるぐらいyoutubeでピアノをまとめ聞きしているのであった、当方は。
キーシンもだれそれも聴くが、最近の奴はお行儀良くてつまらん。
なぜだかホロヴィッツは、いい。
ホロヴィッツって、なんというか、やけくそ、に聞こえる、当方は。
はみだしている。
キエフの大門なんて、破綻と紙一重のスリル。
ロック魂。
本家のELPなんかお呼びでない。
手法は、BSで映画を音消して流して、youtubeの音源を聴く。
スーパーマンのケヴィンスペイシーの大写しをみながらホロヴィッツのドシャメシャを聴く。
これがばっちりなんですのよ。
これで何がわかるかというと、映画が無闇に長い、ということだ。
この間ピアノの大曲が二三曲通せる。
ケヴィンスペイシーのセブンを思わせるスキンヘッドを単に絵づらとしてははみるのはOKだがスーパンマンのバカ話は勘弁、という当方に、これはばっちり。
ここで大衆の定義がひらめいた。
あてがわれる人々。
スーパーマンを、ジャンクフードを、AKBを、スマップ解散話を、地上波民放を、あてがわれる人々。
受動喫煙は断固排す。これぞ、「こっち」の生きる途。
とびこんできた。
NHKBS笑けずりの後半芸人のいま、は、笑った。
文句なく面白。
功績は挙げて、尾上松也の、引き、のMCにある。
松也の、引き、で芸人のトホホがあぶりだされる。
こいつ、只者じゃないぞ。
この年で、しかも梨園の御曹司で、よくここまで人間の滑稽と悲惨をひっぱりだす。
一通りの苦労はしているのか。
しばらく目が離せない。