こないだ、朝9時前に四条河原町に着いて、とりあえずやることがなかったから、三条まで河原を歩いて、三条大橋のたもと、よく大道芸人がパフォーマンスをやっているあたりまでぶらぶら散歩。スタバの向かいのファミリーマートで黒ビールとサンドイッチを買って、鳥が河原で好き勝手するのをながめていましたとさ。
天下太平。
と、一羽の大ぶりなアオサギが、近くのカラスに、なにやらちょっかいをだしているようだ。
カラスは、当方の見るところ、別に悪さをするでもなく、河原に突っ立っているだけのように見えたのだが。
アオサギは、ニ三度羽ばたいて、重いからだをようやく浮かせては、カラスのいるあたりに移動する。
カラス、しぶしぶ、数メートル移動。
このやりとりを何回か繰り返し、たまりかねたカラス、平穏の地へ飛び去る。
都会にあってはカラスが鳥のボスだと聞いていたが、アオサギのほうがうえだったんだね。
などと感心していると、首尾よくカラスを追い払ったアオサギは、空中に舞い上がると、川の上空を旋回し、あろうことか、当方のすぐ左横の河原に着地したではないか。距離にして3メートルぐらいか。
ひょろ長い首を伸ばし、まっすぐ当方をむいて突っ立っている。
近くで見ると、首は微妙に湾曲していて、遠くから見るほどピンとしていない。
次のターゲットはおれかよ。
アオサギ、例の、抜き足差し足で当方との間合いを詰める。
距離2メートル。
そこで、両者膠着、といっても、先方が一方的ににじり寄ってくるだけだが。
当方がほおばっているサンドイッチが目当てか。
へんなおやじを観察に来ただけか。
それとも、当方をも追い立てに来たのか。
別におまえなんか意に介さないよ、と平気なふりをしたが、内心少し動揺しました。
近くでみると、でかい。
くちばしなんか、結構鋭利なかんじだ。
ややあって、唐突に、ばさばさ、と、なんだろう、バスタオルが羽ばたいているような感じで飛び去っていった。
それだけの話。