あっちから飛び込んできた。
3メートルぐらいか。
あわてて構えて押して押して写ったのはこの一枚だけ。
ピントがあってるのは奇跡だ。
◆若い女二人組、といっても、ここに来るはらからはじいいさんばあさんばかりなので、若いとおぼしい女二人組というとグラサン観光客の類ばかりだから、当方には、女の年恰好は、判断できない、という前提で、40よりは手前じゃなかろうか、という二人組が、
「あそこにビンズイがいますよ」「ビンズイビンズイ」などとちょっかいをだしてきた。
前方の地べたを指さして、きーきー言っている。
草原のビンズイは、草に隠れて写真としてはダメだ。
一応
「そうですか」
とかいって、スルー、文字どおり、通り抜けようとすると、
「他になにがいるんですか」
と前回のじじい同様、畳みかけてくる。
じじいは正しい日本語を解したが、この二人組はどうかわからない。
二言三言なんかいって、スルーしました。
これで決まった。
今後、およそヒトと思われる生き物から、なんか、働きかけられるか、その兆しを感じたら、速やかに移動する。
音声で対応しない。
小鳥には無論対応するが、いままでのところ、小鳥さんから音声でちょっかいだされた自覚は、ない。
「どうだい景気は」
とか、ジョビオあたりは言ってきそうな気もするのだが。