◆用事のついてに図書館に涼みにいったら、文芸春秋の新刊があった。
芥川賞。
選評も、もちろん受賞作も、全然だ。
例の、ヒトヒトの臭気というか、べっとりしたかんじというか、がたちまち立ち上って、なんて紋切り型をおれもつかうか、まあ、放り投げるわけです。
つい何年か前まで、選評をあれこれ言っていたこの私が。
このことからも、この数年の、ほとんど劇的な変わりようがわかる。
実は、この数年が、ほとんど分水嶺、だったと。
べつに、いまどうこうすることはなく、ふつうにやっていれば、そのうち、それが、きちんとした輪郭になる。
いままで、こうして、息吸ったり吐いたりしてきて、よかった。
やっとこれから。
という端緒。
足掛け10年のらくらやってきたことをこの先も続ければいいだけ。