麹町スタバ。
この夏一番、か。
新宿通りは熱い。熱いが、警察から紀尾井町あたりは、とりわけ熱い。「、、
岩波『図書』9月号届く。
◆けはいのブンガク、じゃない、文学
久保田万太郎の俳句 についての論考。
おれは、万太郎は、条件つきだ。
湯豆腐のは、いいと思う。
が、この人、妙にめそめそするときあるんだよね。
それが今回もあった。
筆者は女なので、どしても、色恋に言及する。
わが胸にすむ人ひとり冬の梅
これを、女性の筆者は、なんというか、口を極めて、ハハ、ほめちぎる。
なんか、胸底ふかく慕うひと、なのだそうだ。
いい年したおやじが、「わが胸にすむ人ひとり」なんて、実際文字にしていうか、言えるか。
おれならホールドアップされても断じてはけない、「撃ってくれ」という。
どうして女のブンガク者は、いろこいに、しかも、こういうチープなのにいかれるのか。
男に、そう思ってほしいという願望か。
たよるとはたよらるるとは芒かな
最後の恋が真実の恋でした、と。
万太郎、晩年に、やっと「真実の恋」に目覚めるか。
とすると、この句は、コイの真実「カネもってコイがほんとの恋だ」に万太郎がやっと到達した、その証の句、ということか、
味わい深い論考。
筆者は、恩田有布子 という、知らないヒト。
ハハ。
熱い。