啓発舎

マジすか? マジすよ

こんなにチャンネルがあるのに、ろくに見たい映画がなく、見ても全然面白くもないのは何故か、考察したい。

?.女の映画か男の映画か
 おれは男なので、女の映画はつまらない。
 女の映画といえば、愛だの恋だのか、女のドロドロ関連かに分類できる。それ以外は、ない。
 前者については、志ん生師匠も仰っているように、金持ってこいがほんとのこいだとおれも思うので、金持ってこい以外のコイを題材にしたものは、見る意味がない。
 「鯉」の映画だったら、見てもいいかもしれない。
 後者については、ブンガクの領域だと思うので、これもおれにはまるで関係ない。

?.では、男の映画だとして
 男の映画は、アクションと社会正義と、あとは書きながら考える。
 分類は、適当。重複の煩も恐れない。
◆アクションもの
 実は、ドンパチは割合退屈だったりする。
 仁義なき戦いも、したがって、カチコミより、延々続く評定のほうが面白いことは昨日書いた。
 シルベスタースタローンのエクスなんとかも、ヘリコプターぶっ壊すシーンより、仲間集めで酒場でもそもそやっているほうが面白い。
◆社会正義もの
 アメリカ映画にこれが多い。
 正義に興味なし。
 今昔物語だって悪行ものが圧倒的に面白いのは、芥川先生のパクリがほとんどここからであることからも自明。
 クリントイーストウッドが苦手なのもこのあたりが原因か、と今思った。
◆トラウマもの
 刑事ものとの抱き合わせパパターン。これは日本映画。
 Jポップコード進行のようなワンパターン。

 で、何が言いたいかというと、メッセージとか、テーマとかがまるでない、そういう映画に行きつく。


 キューブリックが割といいのは、その点だ。
 博士の異常な愛情を核戦争への警鐘として見る奴も、時計仕掛けを人間性を抑圧する近未来社会を描いたとか云う奴も、映画の面白さをしらない、とまで言うのはなんだが、少なくともキューブリックの面白さには鈍感な奴とはいえる。
面白さの前に思想だのドグマだのはぶっとぶ。


 フェリーニだってそうだ。

 深作もそうだ。


 コーエン兄弟
 タランティーノ

 あと、誰だ。


書いていて、この件、映画どころか、いまのおいらの心境とシンクロしてしまいそうなので、今回はこの辺で。