啓発舎

マジすか? マジすよ

◆男と女


 おれは、「恋愛」映画は、もちろんみない。
 理由は以下。
㋑女の女による女のための映画だから。
銭金の話はきらいだ。

 ㋑は、説明不要。リンカーンだって、「人民」だから受けたので、女の女による〜だったら、少なくともトランプ支持者にはアピールしない。
 次、㋺。
 「恋愛」が、銭金かよ。という疑問に答える。
 「恋愛」は、もちろん銭金である。
 銭金、というのは、おれの言葉の使い方で、もう少し詳しく説明すると。
 ヒトとヒトとのやりとりは、労務なり物品の提供を目的とするこれは通常金銭を媒介してなされる行為とそれ以外がある。前者をひっくるめておれは「銭金」といっている。わかりやすいでしょ。
 食堂で飯を食うのは前者で、母親が子供に与えるのは後者。
 後者は、例外的で、ヒトとヒトとのやりとりのほとんどは、なんらか利害に基づく。
 で、愛だの恋だのは、その典型です、ということ。
 おれが最も尊敬する哲人古今亭志ん生も「金持って来いがほんとの恋だ」と喝破していらっしゃる。
だから、取引の、ディールの技を磨くための研修用として女がみるのは、正しいが、野郎がみるものではない。


という前提で。


きのう、「男と女」を見た。しまいまで見てしまった。

後悔してもおそい。
せっかく、判断の基軸をメンテするためわざわざゴミ箱をフィールドワークするのは愚かだからやめようか、ときのうだかおとといだか言ったばかりなのに。


これで一番笑ったのは、男のほう、ジャン・なんとか・トランポリンみたいな名前の奴が、女に会いに行く車の中で、あっちがああ言うだろ、そしたら、こう対応して、って、文字通り駆け引きの予習してるんだよね、独りごとで。


食事でも、とホテルのレストランへ。
一通り注文し終わると、給仕が立ち去りづらそうにぞじもじした。
女「もう少し注文したら」
男「そうだね・・・ギャルソン」
と給仕を呼び返す。
男「・・・部屋を」


あと、アネクエーメが一銭、じゃないハハ、一戦おわって、ばちっと、決然と目を開くところ。
これは凄いシーンでした。
あの、なんというか、「骨格」のような、無表情で。


最後は、ストーカーだよ。


笑えたからいいか。
これぞ、「大人」の「恋愛」映画なり。


おまけ。
◆アナザーストーリーズ 運命の分岐点
アナザーストーリーズ▽史上最大ダイヤ襲撃事件〜ロンドン警視庁VS謎のギャング
世界最高峰のダイヤモンドが狙われた!成功すれば犯罪史上最高額!ロンドン警視庁VSギャング!その衝撃の結末とは?まさかの嘘に真実が二転三転するアナザーストーリー!


おいらのおもしろコレクションに、強力なブツが加わった。
映画化権を買いたい。
主演は ゲイリー・オールドマンできまりだ。
あとの犯人一味は、
マイケル・ケイン
ロバート・デュバル
あと一人は、思い切って、
ジェイソン・ステイサム

ブラビは、いれない。


NHKの番組構成も出色。


主犯が、出所後また重機で強盗。
服役中に囚人仲間からもらった言葉。


おれたちはなにも学ばないな そうだろう


で、エンド。


粋だ。