啓発舎

マジすか? マジすよ

◆日曜日は皇居前が自転車専用になります。
連休でもあるし、さぞや、と思ったら、かえって静かな空気。車も全然いない。
旅行者は日本の連休など関係ないし、この国の人は、逆に「旅行者」となって今頃よその国。

というわけで、長閑な日和であります。

このくらい人口少なくていいんじゃねえの。

パレスホテルをのぞいたら、こちらはすごいことになっていて、インバウンドの迫力が体感できる。ここではこっちが余所者だから文句言わない。ご繁盛結構なことです。
一歩外に出て日比谷通り交差点方面に向かうと、ゴーストタウン。
対比の妙というか。
改修前のパレスホテルには、よく昼に弁当買いにいった。バブル前だ。
ホテルのくせにえらい安くて、コンビニの普及していない時代に貴重でしたよ、きのうの宴会の残りだろ、とみんな言ってましたが。そんなことないか。
昼間なんか、ロビーがらがらだったね。


などと昔話をするのは、このところ当時のおいらの雇い主関係から、なにかとちょっかいがあるのだよ。
一番の理由は、気候がよくなったからだと思う。

ひとつは無視し、ひとつは受けた。もう一つあるのだが、それは保留。
受けるのは流儀に反するのだが、理由がある。
ごっつぁんだ。
コンサートのお誘いなのでした。
しかも誘ったほうは予め一曲目には間に合わない、すなわち、開演前にロビーで、いやどうも、をやらないですむ、という破格の条件提示だ。ハハ。


なぜ、そこまでして、つるみたがるのだろう。


最後の保留のは、同じ雇い主にぶら下がってはいたが仕事関係ではほとんどご縁がなく、大学のゼミが一緒だった、結婚式にはでた、という程度の方なので、学校関係という理屈は立つ。

だが、ここで、学校関係でも大学はあまりねえ、という関所が立ちはだかるが、ここまでくると自分でもどうでもよくなる。


という具合に、じじいも結構あるんですの。
適宜剪定しないと、ややこしい蔦にからまれる。



◆毎月「図書」と「波」が同じころ相次いで送られてくるので、同時に読む。
岩波と新潮の違いは、政治的スタンスがどうの、というより、年齢だ。
あるいは、発情期に属すかそれを過ぎた世界か。
波は、波読む奴にまかせた。
ブンガクというのが、それこそ図書とか波とかでチーチーパッパする人々の世界だとしたらおれには荷が重い。どろどろも発情も勘弁だ。金持ってこいがほんとの恋だ、が真のブンガクだと何度言わせるか責任者でてこい。しかしまあ優れた編集はとっくにわかっているが、数字には、営業には勝てないということなのか。
ただし、面白ワールド、それもとびきりのブツは、時に出現するので、そしてそれは図書に降臨するので、図書は、しばらく読み続けるつもりだ。
たとえば池澤が恋愛詩をあれこれ言うから、ここに「面白ワールド」が成立する。
ただ、難点は一回性で、もちろん筆者本人が意図した効果ではないから、続かない、ということだ。おれの世界では池澤退場。
若松氏の「面白」攻撃に期待したいのだが、ココロはまだ序盤ですね。波の書評に顔を出していたが、何言ってるかわからん。

迎賓館を書いたときロココとココロをひっかけて以来、こころを片仮名で表記しがちだ。


春爛漫 天下泰平。