読売も負けていない。
「政府高官」の内幕暴露で早速対抗する。
要すれば、雀士黒川の諦念、じゃない定年延長なりこんどの法案なりは、ことごとく菅の振り付けで、悪いのは全部菅のせい、というたいへん分かりやすい文脈だ。
発端のチクリは、むろん、アサヒだろうから、今回も、なんというか、ゴンべが種まきゃカラスがほじくる、という、アサヒと読売の引っ張り合いを、これは、セオリーどおりきちんと演じている、ということか。
読売は政府の犬だから、今回菅を叩いたということは、少なくともアベと菅は、もうおしまい、ということは、誰が読んでもわかる。
アサヒは、しかし、そんな、政府内部のごたごたではなく、政権そのもの、アベをぶっつぶしたいわけですよ。
産経は、寝たふりだ。
これは、久々の、おもしろだ。
たぶん、アベは、もうやめたがっている。機会を探ってる、と思う。
オリンピックもたぶん中止だし、花道はない。このままやってていいこと何一つありません。コロナが収束しても、間違っても、誰も、アベの功績とはいわない、もちろん、自分でもそれはわかっている、オレなんにもやってねえよな、口パクだよな、と。
で、おやじが、暗闘してたのが、こうして、衆人環視でド突きあいをはじめる。
政治屋のおしあいへしあいは閉口だが、周辺の新聞とか外野が乱入してパイプ椅子振り回すのは、おもしろだ。
ナベツネ、若返って寿命のびるんじゃねえの。