わるびしが電話してきて、ピーピーがどうしたこうした、という。
お客様をえらんで、とか、ここだけの、とか、ちりばめて。
ピーピーいうから、あんた下痢か、とまぜっかえそうと思ったが、相手がいつもの担当者性別女年令不詳なれど外観から40の坂登坂中か、なのでさすがに控えました。
ピーピーというヒトがいて、理由はわからぬが、おれを指名して、ちょっかいだすからハンコつけ、という話のようだ、整理すると。
ピーピーなんて腹下しみたいな奴にあれこれ言われるおぼえはない、とこれは、ほぼそのとおおりの内容で返すと、ピーピーではなくピービーで、というから、ピーピーもピービーもヒーヒーも一緒だ、などひとくさりあって、ようやく以下判明。
ピービーというのは、わるびしモルガンへたれ証券の別動隊でピービーというのはPBでプライベートバンクの意で一定顧客を絞り込んでここだけのプランをもってくる、と。
だからハンコ押せ、と。
要すれば、金の匂いをかぎつけて、バカな二代目とか、そういう奴から、巻き上げる、と。
そう解釈すると、わるびしもようやくほんとの金儲けに目覚めたかその意気やよし、と応援したくなるが、おれがカモになるのは真っ平だ。
おれはカモにみえるか、と聞くと、いやそれは全然、あんたは手ごわいです、ただ、スペックがどうのこうの、というので、それ開示しろよ、というと、いやそれはと。
顧客要件とかの話し次第では、というと、そうですか、実は、巷でいわれているような金融資産のしばりだけではなくて属性とかどうのこうので、真の、盛んにこの、話し言葉に馴染まない「真の」を多用する、真の優良顧客がmどうしたこうした、と。
要は、おれもおまえも同じお育ちでこの国のおなじ階層でおなじものさしで、というようなところ、らしい。
だから、PBでお世話しますよ、と。
大きなお世話だ。
あとで税理士と話す用事があったから、どうだろうかというと、言下に絶対やめろ割高な手数料をはめ込まれるだけ、と。
で、本日今現在日経平均450円安。
天下、はどうだか知らぬが、おれさまは泰平なり。