岩波「」図書2月号届く。
芥川の編纂ならば面白そうだ。
筆者の澤西祐典氏によると、「堀辰雄が、芥川を「遂に彼固有の傑作を持たなかった」と評した事実は有名」なのだそうだが、おいらはこれを読むまで知らなかった。
知ってよかった。おれも同感だ。
コント作家、というのが、おれの芥川の位置づけ。
ゲバゲバ90分の作家群の一人、小林信彦と一緒にフェアモントホテルで罐詰になってる、というイメージです。
あたまでっかち、考えネタはイヤミです、と井原にダメだしされて、あまり番組には採用されない。
独創のない奴は、自分に泉がないぶん、他人の才能に敏感だ。三島もそういうところがあった。
パクリの泰斗、芥川が、どういう作品を選んだか。
久々に触手が。
たぶん千代田区立図書館は、購入してくれるに違いない。
と書いて気づいたが、芥川と三島って、ほんとの才能がないことを終生ごまかし続けて、へこたれて死んだ、という、似た者同士では、なかろうか。
実は、白状すると、おれは二人ともすきだったりする。そういうところが。
違いは、ミシマは、最後まで意地はって虚構の中に絶命したが、芥川は、空を見上げれば歯車で、と、最期には己を見据えて息絶えたことか。その視点も他人事みたいで、乾いていて、そこも良い。
芥川は、ひまなとき青空文庫で作品タイトルあいうえお順に読んでます。
人物月旦なんかおもしろいよ。