啓発舎

マジすか? マジすよ

ブロムシュテットさんのチャイ4

第1787回 定期公演 Bプログラム
モーツァルト交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
チャイコフスキー交響曲 第4番 へ短調 作品36
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

凄い演奏会でした。
ブルックナーのようなチャイコフスキー
特に両端の楽章。


今夜サントリーホールに居合わせた人は幸せ者だ。


一楽章がおごそかに始まる。
はやくも、こんなチャイ4は初めてだ。
はったらない。
いや、はったりは別に悪くない、特にチャイコの場合は。
かまし、というのか、つかみ、というべきか、もともとそういう楽想だ。
ただ、出だしから、今回は品格で押しますという意思表示。



弦の厚み。
特に1VnとVcが左側でとなりあわせなので、ユニゾンの旋律が分厚い。
右側からはトロンボーン チューバの咆哮。
ブルックナー編曲、みたいな音圧だ。

終楽章の太鼓ドンのあとのゲネラルパウゼなんか、まんまブルックナー終止でした、今夜は。


ブロムシュテットさんは、もう曲関係ないですね。
なにをやっても、そこに音楽がある。
音楽を媒介にしてたぐいまれな時空間を現出させる。

融通無碍。



団員の皆さまも、チャイコってこんな響きが有りうるのか、と凄い形相で弾きまくっていた。
さあ、放送でこの迫力が再現されるか。