第1783回 定期公演 Bプログラム
シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
マーラー/交響曲 第4番 ト長調*
指揮:広上淳一
ソプラノ*:ローザ・フェオラ
広上さんという方は、お名前は存じ上げていたが、聴くのははじめて。
シューベルトの5番は大好きな曲だ。
混じり気のない愉悦が全て。難しい曲だ。
今夜の指揮者は、N響からよく、音楽の喜びを引き出していた。
特に向かって右側のヴィオラ以下。
今夜はコントラバスのレスポンスがなんだかいいぞ。
N響のヴィオラセクションは、これはこのところ毎回思うのだが、前面に出る存在感がある、強力なユニットだと思う。
というわけで、弦の実力いかんなく発揮。
指揮は、ほとんど舞踊か、というスタイルだが、必然性あり、とみた。
マーラーは、当方にとって、9番を除いて賞味期限切れなので、楽曲についてどうこうは、特にない。
歌手のお姐さんは、艶っぽかったです。
三楽章の終了間際しずしずと現れ、天国よいとこ一度はおいで、酒は旨いし姐ちゃんはきれいだ、という内容の歌詞を、おおらかに歌いあげていた。
歌っていないときも、上手下手に嫣然と微笑みかける大サーヴィスだ。
割れんばかりの大拍手。周りのおやじは、おれを含めてだが、みんな熱狂していた。
前回のリヒャルトもそうだが、こういうのも、ありですよ。
というわけで、後半はソプラノのお姐さんがかっさらいあそばされ賜うた一夜でした。
めでたしめでたし。