啓発舎

マジすか? マジすよ

なんだかんだで今日も運動会。


男子フィギュア。
おれは、フィギュアはかったるい、といままで公言してきた。
はじめとあわりのクルクル回るのがすべてで、あとは延々ちんたらつなぐだけ。


今回、しかし、その蒙が啓かれた。


特に、二位三位に注目。
急所は、触覚。
こう、なめらかなものが展開する、パンにバターを塗る、或は、カンバスに油絵具をこてでひく、まったり感。
二位の宇野氏と三位のフェルナンデス氏には、それがあった。
羽生氏は、少し趣が違って、衣擦れの手触り。
いずれも、五感至上主義者おれさまの触覚に響く。
視覚と触覚の共同作業。


三位のスペインのお兄さんなんか、クルクル抜きでずっと見ていたいかんじありました。
ラテン民族の、ゆるやかに、のびやかに、時間をあやつる感覚。


少し、とぶ。
昼下がり、パティオでまどろみながら午後を過ごす。
イタリアの南の方とかスペインとかに、しばし逃げ込むのはどうか。


さらに。
昨日書いた女子カーリング観客と、対照的。
機雷とマシュマロぐらい違うね。
昔、横山光輝だかだれだったかのマンガで、ムラサキウニみたいな機雷のジャングルを潜水艦が静かに通り抜けるという絵があって、たまにフラッシュバックする。

女子カーリング日本韓国戦応援団みたいな奴は、韓国国内の97%ぐらいの密度ではないにしろ、そこら中にうようよしている。
フェルナンデスとか宇野みたいな、あくまでもフィギュア演技での、まったりした人々は、そうはいない。
細心の注意で機雷をよけながら、なるべくへらへらやっていく、たそがれおやじの、これが心構えか。


連想はつきない。