◆東御苑。
バズーカかかえて梢を狙う髭のおやじ。
当然人が足を止める。集まる。
ついに、自転車の衛視のじいちゃんが声をかける。
「なにかいますか」
「コゲラです」と髭のおやじ。
鳥を撮るやつは、人が集まるのを嫌がる習性があるが、このおやじは鷹揚だった。
見上げると、確かに、幹をとことこ上っていく生き物がいる。
衛視のじいちゃんと髭おやじで雑談始まる。
「カワセミもいるよ」と衛視。
「それはみたことないですね」
「人がいると出てこないんだ」
カワセミといえば、おお、今を去ること、つい2年前か、和田堀公園で。
バズーカ10台ぐらいに取り囲まれて。なんか、100年前のようだ、浮かぶ映像としては。
バズーカも、そういう目的だと害はないのですね。
今日は、他にも、メジロ、複数の初めてみる水鳥名前わからず、など、いつもより多くの鳥を目視できた。
冬枯れで人が少ない、葉が落ちて見通しが効く、食べ物を求めて出てくる、などの理由を思いつく。
◆東京堂立ち読み
恒例、書評コーナー
★NHKで清水ミチコと対談した黒づくめの新書。
目次と最終章のみ。意外とまとも。
★意識と無意識のあいだ
「ぼんやり」したとき脳で起きていること というサブタイトル
「ぼーっとする」ことについての考察。
ぼーっとすることには、実は建設的な働きがある、と。アメリカの学者。
これだから困る。
「建設的」であることに辟易してぼーっとするのではないか。
せっかくぼーっとしたのに「建設的」にされてたまるか。
マインド ワンダリングというそうだ。
意味づけするんじゃねえよ。
だいたい、人がぼーっとしてると
あいつ1億すったな、とか、そいつの貧しいものさしで意味づけしたがる。
ほっとけよ。
脳味噌無重力状態を体感するもののみが語れる、あるいは言葉を失う世界というものがあるのだよ明智君。
★ジャズやる奴がジャズを批評する みたいなタイトル
これは面白かった、コリアとかブレッカーとか、一流の現役が、他の奴の演奏を聴いて、その場で感想を述べる。
意外と、同業者に対する暖かいまなざしが多い、結構ほめる。
視点は、評論家とは全然違う、それが面白のツボ。
早く図書館にこい。
こないだ、当方に「面白」を考察するきっかけを与えてくれたやつは、書評コーナーから、あろうことかレジ前平積み、という特等席に移動。
あろうことか。
ということで、本日は天下泰平。
あすは、銭金方面のややハードネゴよ。