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時事ネタが、全然お留守になっている。
書くことないと時事ネタでごまかす、ということをかつてやっていて、それはそれで、そういえば、と盛り上がって、他のテーマに飛び火する、という呼び水効果もあるのではあるが、如何せん、最近は。
さすがに。

本とか音楽が多いのは、気が休まりますからね。
昔の人とは、気が合います。

そういえば、野坂昭如さんのご冥福をお祈りします。
週刊誌文化のピークのころ、この人は大スターだった。
よく五木と比較されていたが、資質は全然違った。
五木は偽善、野坂は露悪。
おいらがどっちを好むかは言うまでもない。
一言でいって、とにかくメディアで目立つ、というのがこの人の仕事だったと思うが、小説でも、てろてろ、なんて、面白かった。
途中から、奈落を落ちるように破滅に向かうスピード感。
どの週刊誌にもコラムを連載していたな、黒田征太郎のぬるぬるしたイラストが野坂のイメージとあっていた。

モラリストでした、全然逆説じゃなく。

身近な善意のつながり、とか、おれの言葉か、と自分でも疑うような繰り言ばかりだ、このところ。

昔の人と勝手につながる、というのは、十分、あり、だと思う。

いま、芥川とつながり始めている。
いきなり遺作だが、歯車は面白かった。
ホテルでスリッパがどうしたこうした、とか、厨房に現れて従業員に引きまくられる、とか。