啓発舎

マジすか? マジすよ

N響

第1810回 定期公演 Bプログラム
シューマン/「マンフレッド」序曲 作品115
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ブラームス交響曲 第2番 ニ長調 作品73
指揮:エド・デ・ワールト
ヴァイオリン:ギル・シャハム

N響定期の演奏会評をその日のうちに書くのは久しぶりだ。
いい演奏会だった。

ギル・シャハムという人を聞くのは初めて。

やたらに左右に歩き回る。
チェロをあおったり1Vに相図を送ったり、指揮者が二人いるようだった。
だが、派手な弾きぶりに反して、端正な音楽。
音も、構成も。フレージングも。

終楽章のフルートとのからみを含めて、メンデルスゾーンの純粋な愉悦を味わえた。

アンコールのバッハも素晴らしかった。
ホール全体に響く残響。


ブラームスも指揮者が二人いた。
見習いコンマスの伊東さん。
この人の体のゆらぎで音楽が流れる、ようにみえた。
指揮者も、代役ではあるが、きちんと努めていました。


ブラームスの2番は、すべてのオーケストラプレイヤーの財産だ。
のびやかに開放される時間。
その昔演奏旅行で当方もたぶん二桁の回数この曲の本番をやった。
そのころのあれやこれやが思い出されました。
みんな元気かな。